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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (30)

  • 新たな局面に入った「アベノミクス」、今後の方向性のあるべき姿は?

    昨年12月の総選挙で安倍政権が発足して以来、いわゆる「アベノミクス」という通貨・財政政策への期待感から、市場では円安と日株の高騰が続いています。この政策並びに現象に関しては、私は様々なメディアで「通貨価値下落と財政赤字拡大というセットには海外では警戒感がある」ということを紹介する一方で、藤巻健史氏の主張する「早期破綻の可能性」も、現実問題として「日は大きすぎて潰せない」ものの、警鐘として耳を傾けるべきと考えて来ました。 というのは私としては、やはりこの「アベノミクス」について基的には警戒する姿勢だったわけです。その警戒感というのは2つあります。①通貨安や株高だけでなく、実体経済が健全な成長トレンドに戻ることはあるのか? ②その一方で、財政の悪化を材料に日国債の叩き売りを仕掛けるような筋が成功してしまっては大変なことになるのでは? という問題意識でした。 もっと言えば、これは時間的な

  • 「夜も眠れない」青函トンネルの新幹線通過問題

    別に騒音で眠れないのではありません。その昔、夫婦漫才の春日三球・照代さんが「地下鉄が新しくできるときに、車両をどうやって入れるのかを考えると夜も眠れない」というネタで有名になりましたが、この問題はそれ以上に複雑だからです。 私はアメリカに住んでいるのですが、そのためもあって日の鉄道システムへの愛着の念は並々ならぬものがあり、不肖ながら鉄道評論というものに手を染めております。とは言っても「消えゆく車両に別れを惜しむ」的なセンチメンタルな趣味はあまりなく、鉄道模型や鉄道写真に凝っているわけでもありません。 ですが「鉄屋」であることは間違いなく、あえてカテゴリを分ければ「安鉄(アンテツ)」つまり、鉄道の安全技術が主要な関心分野です。その方面に関しては、JRなどの専門家からも評価をいただいていますが、何と言っても変化する日の社会経済情勢の下で「鉄道を守り、鉄道の安全技術を磨く」という問題を追い

  • どうして日本は6年間に6人の総理を取り替えたのか?

    今回『チェンジはどこへ消えたか オーラをなくしたオバマの試練』というを出版しました。2008年には「チェンジ」であるとか「イエス・ウィ・キャン」といったメッセージで全米を席巻し、2009年に就任すると「核廃絶のプラハ演説」や「カイロでのイスラムとの和解演説」などを評価されてノーベル平和賞を受賞したオバマですが、結局は1期目の4年間では「チェンジ」はできなかったのです。 その「結果」は世論にある種の落胆を感じさせました。ですが、それでもオバマは再選されたわけで、その理由を探る中から「向こう4年間」のアメリカの進路を読者の皆さまとご一緒に考えていきたい、それがこのの主旨です。 それにしても、アメリカの失業率は辛うじて8%を切ったばかりで、景気の戻りには強さは全くないわけです。また若者の雇用に関しては依然として状況は厳しく、このの中でも取り上げましたが「ウォール街占拠デモ」というのは「深層

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    aegis09 2012/11/29
    景気悪化!雇用危機!とニュースでやったあと、安売りセールのスーパーの特集を夕方やってる国で経済を争点に出来るのか・・・?
  • 「外交という名の内政」とどう付き合うか?

    国連総会が開かれています。25日の火曜日には、オバマ大統領が総会での演説を行いました。演説の中で、オバマはイランやシリアに対して例年以上の強い言葉を使って非難をしています。例えばイランに対しては、核問題について当面は外交努力は続けるが「時間は無制限にあるとは思うな」であるとか、「核武装の企図は封じ込める」などと脅しをかけているのです。 その一方で「我々の努力でアルカイダは弱体化した。オサマ・ビンラディンももういない」などと自分の「テロ対策」への「功績」を述べたり、イラクからの撤兵が完了したことを誇ったりもしていました。 まるでこの演説でのオバマは、国連総会で「国際社会に向けて」話しているのではなく、アメリカ国内でアメリカの有権者向けに選挙運動をしている、つまり投票日まで約40日となった大統領選の一環として喋っているかのようでした。 その証拠に、対立候補のロムニーは「オバマの国連演説」に対抗

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    aegis09 2012/09/28
    "現代の国際社会における外交というのは、特に公表されるオープンな部分は「国内向け」であり、重要な国益の「せめぎ合い」の部分は秘密裏のコミュニケーションで決まる"
  • 共和党大会に登場したクリント・イーストウッド、賛否両論の背景とは?

    フロリダ州のタンパで先週行われた共和党大会では、ミット・ロムニー候補が受諾演説を行い10万個という風船と紙吹雪の舞う中で、オバマの2期目当選を阻止しようと、党としての団結をアピールしていました。ただ、この党大会で最も話題を呼んだのは、ロムニー候補人ではありませんでした。 最も話題になったのは、その最終日の8月30日、それこそロムニー候補の演説の直前に登場したハリウッドを代表する監督兼俳優のクリント・イーストウッドの「スピーチ」でした。大会が終わり、人々の関心が翌週の民主党大会に移りつつあるこの週末も、まだネットメディアなどを中心に賛否両論が続いています。 クリント・イーストウッドの作品を見たことがある人なら、そこある強烈な「正義感」とか、その延長での「弱者への誠実な視線」あるいは「腐敗した権力への厳しい眼差し」を感じると思います。一見すると、その「思想」はリベラルの側に属するようにも見え

  • ハリウッドが女性主人公のアクションを作り続ける理由

    アメリカ社会での女性の地位が向上する一方で、ハリウッド映画の世界では、アクション映画の主人公は男性という構図はずっと続いていました。 中には、アンジェリーナ・ジョリーの『トゥームレイダー』シリーズのように、完全に女性が主役というのもありましたが、これとか往年の『チャーリーズ・エンジェル』シリーズなどは、男性客を意識した特殊なジャンルと言えるでしょう。20世紀末のシャロン・ストーンなどもそうした性格の役で売れていったわけです。 例えば、クエンティン・タランティーノ監督が女性のヒロインに激しいアクションをさせていますが、彼の場合は、フェミニズム的な香りが残るのを厭わず、被害者側の復讐劇にジェンダーを絡ませて、それをスタイルにしてしまっているわけです。 ミラ・ジョボビッチなんていう人もいますが、『バイオハザード』シリーズなど、アクション映画での彼女のキャラというのは、アメリカの視点からすれば、や

  • 日本の「世代間対立」に出口はあるのか?

    野田内閣が消費税率アップへと決意を深める中で、連立政権を構成する国民新党は、税率アップに反対を貫いて連立から離脱するのか、残留するのかで、分裂の様相を呈してきました。一見すると、永田町の醜い政争の一種に見えますが、税率アップに反対の亀井代表と、賛成に回ろうとしている下地氏などの綱引きの背景にあるのは一種の世代間対立だと思われます。 消費税率アップというのは、所得税とは違って、現役世代にも年金生活世代にも共通の負担を強いるものですが、今後に劇的な収入増や資産増の期待できない年金生活世代には、負担感や不安感が強く感じられるわけです。一方で、国家の財政破綻や通貨の大幅下落による社会の混乱というような何十年も先にあるかもしれない危険性については、高齢者にはダイレクトな危機感は薄いのです。 これは、小沢グループの姿勢にも当てはまる一方で、例えば現役世代の利害を代表している大阪の橋下市長が増税に前向き

  • 福島第1原発事故から1年を過ぎても解けない「2つ」の謎

    事故発生以来、精力的な取材を続けた東京新聞の取材班による記録『レベル7 福島原発事故、隠された真実』というが出版されています。取材の中心になっている加古陽治さんという方とは9・11の直後に同じようにNYで取材されている時に、お会いして意見交換をしたことがあるのですが、今回も冷静な視点が光っていると思いました。 この『レベル7』を読んで、改めて「全電源喪失」による1号機から3号機までの冷却不能という事態の推移を、時系列でたどることができました。勿論、測定器などに大きな支障があり、異常事態のために関係者の記憶も曖昧な中、誰も「当に起きた事実」を知ることはできないと思います。そうした前提の上に立ってではありますが、改めて「発表され、報道され」た事実の流れを確認することができたのは有意義でした。 しかし、丁寧に整理された記述を読むことで、改めて2つの疑問が浮かび上ったのも事実です。それは「2号

  • アメリカの宗教保守派と、日本の「夫婦別姓反対論」の異なる点とは?

    アメリカの宗教保守派は妊娠中絶反対に異常にこだわっているわけですが、その背後にはヨーロッパやアジアと結託して稼いでいる東北部やカリフォルニアのリベラルへの反感があるわけです。中絶問題だけでなく、例えば同性婚への反発や、進化論への反対なども同じことです。 どうして21世紀の今日に「進化論否定」なのか、どうして同性婚の合法化にあそこまで反対するのかというのは、文字通りの信念と言うよりも、それだけ宗教保守派の中には「グローバリズムから置き去りに」され「価値観として見下された」ことへの怨念が強いと理解すべきでしょう。 では、こうしたアメリカの保守派が持っている社会価値観の背景にある心情は、日の同種の主張を理解する上で手助けになるのでしょうか? 例えば、日の場合ですと「夫婦別姓論」への反対論というのがあるわけですが、別姓にするかどうかは、その夫婦当人二人の勝手であるわけです。にも関わらず「絶対反

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    aegis09 2012/02/27
    単純に戸籍どうなるの?っていう疑問はある。
  • 米ジョージア州「ヴォーグル原発」増設認可の背景

    先週木曜日、2月9日に米国のNRC(原子力規制委員会)は、ジョージア州のヴォーグル原発における原子炉2基の増設を認可しました。このニュースに関しては、様々な議論が可能と思いますが、そのための論点を整理しておきたいと思います。 まずこのヴォーグル原発ですが、既に2基が稼動しており、今回の認可はその3号機と4号機の追加が許可されたということになります。スリーマイル島原発事故(1979年)以降は凍結がされていた新規の原子炉の認可が今回初めて下りたというのは事実ですが、新たな原子力発電所が増設されたのではありません。 では、福島第一の事故を受けてという状況の中での今回の認可については、どのように評価が可能かといえば、まず政治的な背景としてはオバマのエネルギー政策との関連で考えるべきだと思います。 福島の事故の直前には、この新規の2基に関しては認可の直前まで行っていたのですが、日の事故を受けてNR

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    aegis09 2012/02/16
    "福島の事故が老朽化炉の問題を露呈したから、オバマ政権が政策として掲げてきた「より安全な新世代炉への置き換え」は進めようということ"
  • 原発事故対応の「議事録隠し」の動機を推測する

    東日大震災や東電福島第一原発事故の対策に関連する政府の会議(複数)で、議事録が作成されていないことが露見し、問題になっているようです。このニュースの見出しだけを見れば「官僚が手を抜いたのでは」とか「パニックの中、残すべき記録が消えたのだろう」などというイメージで受け流されてしまいそうです。 しかしながら、政府として公式の会議を開催しておきながら、その結果について具体的な議事録が作成されていないというのは異常です。異常事態だから作成を忘れたとか、記録したが誤って消去したということはないでしょう。明らかに議事録を残せない理由があるはずです。 まずその理由ですが、推測は簡単です。議事録の公表に参加者から異議が出たのだと考えられます。官庁でも会社でもそうですが、少しでも公的な性格を持つ会議というのは、議事録を作成します。ですが、それは「完全な速記録」ではないのです。 例えば議会の議事録は完全な速

  • 「上から目線」問題に苦しむ日米の政治家

    兵庫県の井戸敏三知事が、NHKのドラマ『平清盛』について「画面が汚い」という批判を行なったことが話題になっています。これに対して坂東玉三郎氏がドラマの作りを絶賛したとか、神戸市長は逆の意見だとかいう情報が流れたり、NHKがわざわざ演出方針を変えないという見解を出したり、色々な動きがあったわけです。これに対して、井戸知事の方は旗色が悪くなったと見ると2週目の放映後には「面白くなりそう」などと腰砕けになっているなど、ドタバタ劇の範囲を出ない話と言えばそれまでです。 ですが、このエピソードの背景には「目線」の問題が潜んでいる、そう考えると問題は決して単純ではないように思います。恐らく井戸知事は「清盛ブームに乗って神戸に観光に来るような層」は「難しい話」や「地味な話」は嫌いで「華やかで分かりやすい話」が好きだろうという判断で、こうした発言に至ったのだと思います。発言の趣旨は「観光客が減る」ことへの

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    aegis09 2012/01/20
    "財政危機の中で、あくまで公的助成のカットを最小限にしようと思うのなら、以前よりも「公益性」をアピールするしかないのです"
  • 天災続きのアメリカ北東部、対応にもお国柄

    火曜日の23日に発生した、バージニアを震源としたM5・8の地震については、時間の経過と共に被害の規模が明らかになってきました。TV各局の報道によりますと、一番揺れが激しかったのは震源地のバージニア州のミネラルという人口500人弱の小さな町で、ここでは学校の校舎が大きく損傷しただけでなく、多くの住宅や商店に被害が出ています。 ニュース映像から判断すると、料品店で商品の半分が棚から落ちているというのが、一番深刻なもののようで、恐らく震度5弱というあたりが最高だったと見ることができます。では、その程度の揺れでどうして大きな被害が出たのかというと、ミネラルの町におけるレンガ造りの煙突の損傷、ブロック塀の損傷などの映像を見れば一目瞭然です。レンガやブロックを単にコンクリで接着して積上げただけのものばかりなのです。 要するに、耐震性ということは全く考慮されていなかったわけです。一昨日お伝えした、ワシ

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    aegis09 2011/08/26
    「災害」に対する考え方の違いは興味深い。
  • 米サッカーの弱点とは? そして「なでしこ」の勝機とは?

    FIFAランキング1位、ワールドカップ優勝2回、五輪優勝3回を誇る全米女子チームは、その「高さ」を含めて大きなカベのように見えるかもしれません。ですが、そこには具体的な弱点があり、「なでしこジャパン」には十分に勝機はあると思います。直近の練習試合で負けているのは事実ですが、W杯の決勝戦という異様な雰囲気での試合では、得てしてそのチームの弱点が大きく浮かび上がる可能性があるからです。 まず、アメリカサッカーには3つの特徴があります。1つ目は異様なまでの運動量です。その背景には走りこみの裾野が異常に広いということがあります。高校のレベルでも、サッカーの代表チームに入る入団テストには「1マイル(1600メートル)走」の標準タイムがあって、全国的に男子で6分、女子で7分を切るのが最低条件で、一流と言われるには男子で5分、女子で6分を切らないとダメなようです。どうやって実現するのかというと、高校の

  • 国防長官交代で、アメリカの軍事外交はどう変わるか?

    ロバート・ゲーツ米国防長官が、この6月で勇退します。見方によって、様々な評価ができるとは思いますが、1つの時代の終わりであることは間違いないでしょう。それにしても、このゲーツ長官の4年半というのは異例ずくめでした。国防長官といえば、重要閣僚ですが、オバマ大統領は2009年の政権発足に当たって、前任のブッシュ政権の国防長官であったゲーツ長官を留任させたのです。これはアメリカ史上初の人事だそうです。 そのブッシュ大統領がゲーツ長官を任命したのは、更に2年近く遡った2006年の12月で、これも「訳あり」でした。というのも、この年の11月に行われた中間選挙では、ブッシュの共和党は大敗を喫しており、その原因としては、ハリケーン・カトリーナ上陸時の危機管理失敗と、イラク戦争の戦況悪化にあったからでした。選挙後に、その責任を取る形で、ブッシュの片腕と言われたラムズフェルド国防長官は辞任に追い込まれていま

  • 「メットオペラ」と「レディー・ガガ」はどうして来日できたのか?

    3月の東日大震災、そして東電福島第一原発の事故を受けて、日在住の外国人が離日する動きがありましたが、それ以上に外国人の日訪問のキャンセルが相次ぎました。ですが、この6月になって、アメリカからはクラシックとポップのそれぞれのジャンルに関して、恐らく最高の人気を誇るグループと個人が相次いで来日しています。 クラシックの方は、世界最大のオペラハウスであるニューヨークのメトロポリタン歌劇場の引越し講演で、6月4日からの名古屋(2回公演)、6月8日から19日の東京(オペラ11公演とコンサート形式の特別公演1回)が無事に終了しています。 無事と言っても、完全に予定通りだったわけではありません。音楽監督のレヴァインが体調不良で今年初めから夏まで完全休養のためキャンセル、歌手陣ではテノールのカウフマン(ドイツ人)とソプラノのネトレプコ(ロシア人)がドタキャンというトラブルがありました。ですが、レヴァ

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    aegis09 2011/06/28
    "「外タレ」関係の助成に公費を使うというのはやはりどこか腑に落ちないのです。"
  • 被災地へ、被災地から(その3)

    それにしてもひどい政争でした。復興政策が決まらない中で数日を空費しただけではありません。菅首相は将来の辞任を口にしたことで求心力を弱めました。小沢・鳩山グループは「キングメーカー」の地位を確保したつもりでしょうが、詰めを逃げたことで弱みを見せたのは間違いありません。自公に至っては、まるでピエロにされてしまったわけで、日の中央政界は「決定をするだけの強さ」を更に喪失しただけです。 決定しなくてはならないことは明らかです。 被災地は全てを失いました。人々は家と車と財産を失いました。農家は農地を失い、漁民は船を失いました。陸前高田は防潮堤を失い、鉄道と幹線道路を失い、海辺の土地は水没しました。国民の生命財産が失われ、国土が失われたのです。大船渡にしても、三陸有数の工業団地が全面的に被災したことで、地域の経済は失われました。 仮にこの被災した状況をゼロとしましょう。この「ゼロ」の状態でこの地域を

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    aegis09 2011/06/03
    ”自分がA案でB案を説得できないのなら無能であり、自分がA案でB案にも一理あるとしながら妥協できないのなら性格破綻であり、A案もB案も一理あるとウロウロしているのなら単なるバカでしかありません。”
  • 竜巻被害に泣いた予報士、ミズーリ州ジョプリンの悲劇

    4月末のアラバマでの被害もそうですが、今春のアメリカは寒気と暖気の入れ替わりが激しく、竜巻の発生が多く深刻な被害が続いています。にもかかわらず私の場合は、日の東北の津波被害の光景がどうしても念頭にあるものですから、「どうせアメリカの場合は保険で100%カバーされる」というような少々突き放した見方をしていたことを白状しなくてはなりません。 ですが、この週末、22日の日曜日にミズーリ州のジョプリン町を襲った巨大竜巻のニュースは、そんな私の半端な気持ちを吹き飛ばしました。毎時190マイル(時速205キロ、秒速84メートル)という突風で構成された巨大ツイスターは、幅も約1キロ強という規模の大きなもので、それが地面を押しつぶすようにこの町の中心部を通過すると、何もかもを吹き飛ばし巻きあげて破壊していったのです。 翌朝からのTVの報道は、30分のニュースのほとんどがジョプリンからの中継という構成にな

  • 土肥議員「竹島放棄」に見られる日本キリスト教の堕落 | プリンストン発 新潮流アメリカ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    最初にお断りしておきますが、私は日の領土問題の中で竹島問題に関しては、南千島や尖閣とは違い、強めの主張を続けるのには賛成できません。日韓関係は政治体制や価値観を共有しているだけでなく、歴史的経緯も南千島や尖閣とは異なるからです。ですから、島根県の「竹島の日」条例制定以降のプロセスはたいへんに苦々しく思ってきました。 同時に私は今回の土肥隆一議員が「日韓キリスト教議員同盟」の席で、「キリスト教精神」を理由に竹島の領有権を放棄する宣言に署名したという事件は大変な問題だと考えます。それは日韓関係とか、民主党の外交がどうという以前に、日におけるキリスト教の堕落を象徴するものだからです。ここでもう1つお断りしておきますが、私は内村鑑三の流れをくむ「無教会派」の影響を強く受けていることもあり、聖書に関する知識は一通り持っているつもりです。ちなみに、以降の批判の対象にはいわゆる「日基督教団」などの

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    aegis09 2011/03/11
    "「卑下の姿勢、日本的なるものからの逃避、歴史認識」といった姿勢の中に根深い「大衆蔑視」があることに全く気づいていないという点です"
  • アメリカのAO入試はどうして機能しているのか?

    京都大学の入試不正事件を契機に入試制度に関する議論が深まっているのは良いことだと思います。勿論、日でも「情報を遮断した密室での筆記テスト」の弊害はずいぶん以前から指摘されており、例えば「入試では拾えないユニークな人材」を入学させようとAO(アドミッション・オフィス)入試というのがかなり以前から導入されているようです。 ですが、現状は決して上手くいっていない、報道や教育関係者などから伝わって来るのはそんな感触です。最近では、AOで入った学生は就職試験で「要チェック」にして、一般入試に受かって入った学生とは区別するというような会社もあるようで、これまた大学入学後の教育内容をバカにした点で、「学歴ロンダリング」という言葉の持つイメージと同様の居心地の悪さを感じてしまう話です。 そうは言っても、多くの大学でAO入学者には大学の授業についていけるように「入学前教育」をするという現実がある以上、