[東京 11日 ロイター] 企業買収を隠れ蓑にした損失隠しが発覚したオリンパス7733.T。上場廃止が濃厚となり、民事や刑事面での重い責任も問われかねない情勢だ。収益源である内視鏡ビジネスを狙った同社買収を予想する声がある一方、不振のカメラ事業の先行きも楽観できない。 優良企業から一転、未曽有のスキャンダルにまみれたオリンパスには再生に向けた重い課題が待ち受けている。 <ばん石な内視鏡ビジネス> オリンパスは医療現場で使われる内視鏡で世界的に高いシェアを誇る。特に消化器や呼吸器の検査で用いる軟性内視鏡は世界シェア7割と圧倒的な市場支配力を堅持している。2011年3月期の営業利益は前期比41%減の353億円。カメラなどの映像部門は150億円の赤字を出しているものの、内視鏡を含む医療部門が693億円を稼ぎ、全体の収益を支えている。 「オリンパスのない治療は考えられない」――。都内にある総合病院
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