チリの炭鉱労働者救出作戦は、なかなかどうして味わい深い見世物だった。 全世界同時生中継。21世紀のサブタレニアン・ホームシック・ブルース。地下生活者の酒気帯び運転。W杯優勝級の国威大宣伝。名誉の落盤。禍転じて福利厚生。地球規模の腸閉塞、その手術と治癒過程。S字結腸の英雄。栄光のバイパスシャトル。素晴らしいライブだった。 一方、感動の帰還の影では、円相場が沸騰し、ベイスターズが店晒しにされ、北朝鮮の後継者が外交デビューし、アンダー19男子サッカー日本代表が韓国に敗れていた。 どのニュースが最重要であるのか、意見は分かれるだろう。 ディレクターの判断はチリネタの一択だ。 理由は、絵になるから。 それに、このニュースは視聴者の感情に訴える要素を万事遺漏なく備えている。報道サイエンスバラエティードキュメンタリーサスペンススポーツドラマとしての救出ライブ中継。完璧だ。 当欄はキム・ジョンウン氏に注目
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