■「iPhone新聞」は便利だ ≪産経の英断から生まれた≫ iPhone(多機能携帯電話の一つ)が、まさに常住坐臥(ざが)というか、どこにでかけるにも手放せない生活の伴侶(はんりょ)となってから何カ月かになる。そこそこの大きさの画面、加えて文字や画像をかなり自在に拡大できるこの道具は、老来視力の落ちた私にも十分使える。 漱石の作品などをダウンロードし、電車の中やベッドで読むというのが、いまの私にとってのiPhoneの最大の用途である。混雑した車中でも片手でページがめくれるのがありがたい。 このiPhoneで今度は産経新聞が読めるようになった。最初は新聞1ページ全体の画像から記事を選ぶなんて現実的ではないかもと思ったのだが、実際に使ってみるとなかなかどうして、けっこう便利なので愛用している。 実は、私のいまの視力だと、新聞を広げても楽に読めるのは「見出し」くらいのものなので、なかなか記事の中