自民党の鳩山邦夫元総務相は8日、東京都内のホテルで開いた政治資金パーティーであいさつし、実母から巨額の資金提供を受けていたとされる問題について、「おぼろげな輪郭が分かりつつある。報道されている(金額に基づく)最大限の贈与税を支払い、私の責任のつけ方としたい。最大限の金額を申告しなければ、潔しとはならない。(税逃れのための)親子の貸し借りは、国民の常識では通用しない」と語った。 一方で邦夫氏は「兄(鳩山由紀夫首相)と違って、虚偽記載はしていない」とも強調した。 関係者によると、資金提供は鳩山家の資産管理会社の実母名義の口座から、昨年までの6年間に計約36億円が引き出され、鳩山兄弟側にそれぞれ年間1億8千万円が現金で渡されていたという。 資金提供はいずれも貸付金名目で行われたとされるが貸し付けの実体はなく、税務当局が「贈与」と判断した場合、それぞれに贈与税の納税義務が生じる。