20歳になった“震災遺児” 1月16日 17時20分 発生から20年になる阪神・淡路大震災。 震災前後に生まれた人たちはことし、成人式を迎えました。 その中には、生後4か月で母親を亡くした1人の女性もいます。 母親の死後、残された家族が、女性を支え続けてきました。 それぞれの震災20年の思いを神戸放送局の右田可奈記者が報告します。 祖母が母親に 神戸市灘区の短大生、浦田楓香さん(20)。 20年前の阪神・淡路大震災で母親を失った「震災遺児」です。 震災で、楓香さんと家族が住んでいた2階建ての集合住宅は全壊。 母親の智美さん(当時19)は住宅の下敷きになり、亡くなりました。 楓香さんが生後4か月の時でした。 楓香さんは、「震災当時のことを全く覚えていなくて、祖母から話を聞くくらいしか記憶がありません。祖父母がお父さん、お母さんだと思って私は成長してきました」と話しています。