愛宕神社がある愛宕山は標高25.7メートル。出世の石段を登り切った右手には、山の証しである三角点があります。天然の山としてはこれは23区内で一番の高さ。現在のように高層ビルが建ち並ぶ前の江戸時代には、見晴らしの名所として、見物客で賑わいました。山頂から東京湾や房総半島までを見渡すことができと言われています。 ちなみに一番高い山というのは、自然地形でなおかつ“山”と言われるもの。新宿区の箱根山は44.6メートルですが、こちらは人造のため、自然地形では愛宕山が23区内で一番高いということになります。 時は寛永11年、江戸三代将軍、家光公が将軍家の菩提寺である芝の増上寺にご参詣のお帰りに、ここ愛宕神社の下を通りました。折しも春、愛宕山には源平の梅が満開。家光公は、その梅を目にされ、「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命ぜられました。 しかしこの愛宕山の石段はとても急勾配。歩いてのぼり降りをする
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