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ブックマーク / matoyomi.hatenablog.com (28)

  • 社会を変えるのは批評ではなく、圧倒的なテクノロジーである。 - マトリョーシカ的日常

    aniram-czech.hatenablog.com Live History - Quishin - TwitCasting 早く起きたもののまだ眠い、と言いたげな息子をあやしながら、チェコ好き(id:aniram-czech)さんとくいしんさんのツイキャスを聞いた。Bluetoothのイヤホンを利用して聞いた。だっこしながら寝ろよ寝ろよ歌っていたら息子はおとなしくなり、寝た。私はソファにゆっくりと腰掛けた。 チェコ好きさんとくいしんさんがどこかの居酒屋で批評について語っていた。まわりがウェーイと騒いでいるだけに二人の固い話題はどこか異質だった。まさか店員さんも彼らがゲンロンや思想、社会のこれからについて語っているとは思うまい。私はいくつかの点でなるほどなるほどと聞き流しながらネットサーフィンにいそしんだ。チェコ好きさん曰く、批評の地位(ステータス?)はインターネットが登場するより前か

    社会を変えるのは批評ではなく、圧倒的なテクノロジーである。 - マトリョーシカ的日常
    ami-go40
    ami-go40 2016/01/27
    “わくわくさんに私はなりたい。”
  • 矢印のないメモをとる - マトリョーシカ的日常

    矢印が好きではない。正確に言うと、矢印を用いて思考を整理することが好きではない。以前はメモ帳に「A→B」などと記入していたが、教授に怒られてやめた。ときどき思い出す。彼は私の矢印入りの研究ノートを見て、こう言った。「矢印は嫌いなんだよね。それが因果関係なのか、時系列による変化なのか、解説なのか、分からないから」確かにそうだ。 それから、私は矢印をなるべく用いずに、言葉のみで思考を語ることにしている。風景の記憶や、モノの形も言葉で言い表すように努力している。お気に入りのメモ帳の最新刊は、全て数字とテキストで埋め尽くされている。そう、テキスト。 テキストは驚くべき力と効率性をもっている。それは最も訴求力があり、最もアクセシブルなメディア形式だ。読み書きが出来れば、誰でも意味あることを表現できる。 EVAN WILLIAMS (WIRED.Vol14 p114) テキストは高い圧縮力と復元力を秘

    矢印のないメモをとる - マトリョーシカ的日常
  • 今まで飲んだ銘柄からおすすめのコーヒー(豆、粉)を紹介する。 - マトリョーシカ的日常

    私の半分はカフェインで出来ている。もう半分はナポリタンと牛乳である。学生時代の後半に、ハンドドリップを覚え、気がつくと日常がすっかりコーヒーに浸されてしまった。特に昨年から今年にかけてはその熱は高まり、「そろそろ生豆を購入して焙煎からやってみようか」と思い始めている。危ない。 おすすめのコーヒーを紹介する。インスタントや粉や豆、いろいろ挙げるがどれもAmazonで買える。 小川珈琲ははずれがない。昨年の三月にグアテマラブレンドを購入し、四月にバードフレンドリーブレンド、七月はモカブレンドを手に入れた。そして八月はコーヒーショップブレンド。少々値段は張るが、ちゃんとおいしい。どれも気品のあるパッケージで梱包されているので、集めてみるのも面白いかもしれない。 小川珈琲店 有機珈琲フェアトレードグアテマラブレンド 粉 170g 出版社/メーカー: 小川珈琲メディア: 品&飲料 クリック: 1

    今まで飲んだ銘柄からおすすめのコーヒー(豆、粉)を紹介する。 - マトリョーシカ的日常
    ami-go40
    ami-go40 2015/04/12
    小川珈琲店ベスト3。キーコーヒーもいいな。
  • 晴れた休日と昭和の喫茶店 - マトリョーシカ的日常

    週末の過ごし方は大体決まっている。二日のうちどちらかは喫茶店へモーニングをべにへ行き、もう一日は家でナポリタンをつくる。ナポリタンの話はすでにしたはずなので、今日は喫茶店のほうを話そう。 その店は自宅から自転車で三十分ほど走ったところにある。大型ショッピングセンターの脇にポツンとたたずむ小さな喫茶店だ。昭和を感じさせる看板とモーニングのメニュー書きがさらりと置いてある。木製の扉をぎいと開くと、クラシック音楽コーヒーの香ばしい香りが漏れてくる。「いらっしゃいませー」とおばちゃんが言う。「いらっしゃい」、渋いマスターがつぶやく。入り口の印象とは裏腹に店内は意外と広く、八席ほどのカウンターと十ほどのテーブル席がある。テーブルは焦げたような黒色で、それでいてどれも艶がある。四の足は鉄製で、先端がぐるっと曲げられている。椅子はグランドピアノについているような赤いベロア生地が印象的だ。 席に座る

    晴れた休日と昭和の喫茶店 - マトリョーシカ的日常
  • ナポリタンとコーヒーと、私と仕事 - マトリョーシカ的日常

    つくりすぎた。 一つ前は何について書いていたのか。ダムナーティオ・メモリアエの苦しみを味わった私は、現在睡魔と闘っている。部屋は丁寧に梱包されている段ボールの中のようで、淡々とした空気が流れている。この一週間はいろいろあったようで、何もなかった気もする。生活環境はそのまま、私の気持ちだけ一マイル先へ行ってしまったような。要は仕事に気を向けすぎたのだ。モノと向き合うことからヒトと向き合うようになって数ヶ月。私はすっかり目標を見失ってしまった。一体何をすればゴールなのか。探していたものはどこにあるのか。答えは自分の中にしかないのに、書店で並んでいるに手を伸ばしていた。ああいうハードカバーの群れはそんな人たちのために用意されているのか。 体勢を整える必要があるのでコーヒーを入れる。先日、近くにコーヒー豆を売っている店を見つけた。こじんまりとした店内に焙煎された豆がケーキのように並んでいた。キリ

    ナポリタンとコーヒーと、私と仕事 - マトリョーシカ的日常
  • 過不足の無い寒さと過度なカフェインまたは朝 - マトリョーシカ的日常

    いつの間にか、毎朝コーヒーを入れるようになった。ブログを読み直せばその正しい日付が分かるかもしれないが、それはどうでもいいことだ。僕はコーヒーが好きでカフェインを欲している。今はそれだけでいい。ブログで得た収益で毎回異なるコーヒー豆や粉を買っては適当に味をみている。最近は喫茶店へ行くことも増え、舌が肥えたような気がする。気がするだけ。 幾度となくドリップしてきたわけだが、困ったことに自分でお湯を落としても「ぶわっ」と泡が立たない。CMや広告のようなあのこんもりとしたコーヒーの泡が出来ないのだ。粉の新鮮さが足りないのかもしれないし、技量が不足しているのかもしれない。一人前の分量では難しいのかも。しかし、今回の粉は見事に泡が立つ。特別な薬品を使っているのかな、と成分表示を確認したが、そんなことはなかった。ブラジル・インドネシア産というのが関係しているのか。まぁいい。 味はしっかりと苦い。という

    過不足の無い寒さと過度なカフェインまたは朝 - マトリョーシカ的日常
  • 情報量の制限と手あかのついた意志表示 - マトリョーシカ的日常

    寒いので五時前には布団を出ている。起きがけにお湯を沸かし、ポストに投函されている新聞をとる。フィルターと粉を用意してコーヒーを入れる。それと同時にパンを焼きたいところだが、ケトルと電子レンジの両方を使うとブレーカーが落ちてしまう。コーヒーを飲みながらパンを焼き、夕飯の残りをコンロで温めた。ひとしきりの朝が終わり、新聞を読んでもまだ五時三十分。出社まであと一時間半。一体何をすればいいのか。 情報の摂取量を制限してからというもの、時間が余るようになってしまった。悪くないことだけれど、これはこれで困る。常に文字を目に入れていないと、世界から取り残されている気持ちになる。ネテロ会長は感謝の正拳突きで余った時間を祈りに使ったらしいが、僕は祈る対象がない。 考えることにしよう。行き場の無い思考を。私は目を閉じて、頭に残っている搾りかすを懸命に引き出そうとする。絞りでたいくつかの単語を野帳に書き留める

    情報量の制限と手あかのついた意志表示 - マトリョーシカ的日常
    ami-go40
    ami-go40 2015/01/22
    “情報の摂取量を制限してからというもの、時間が余るようになってしまった。”
  • 可能性の高杉とコーヒーのある帰省。 - マトリョーシカ的日常

    東京駅のホームは思った以上に肌寒く、色白い雪がちらちらと舞っていた。堅くなった体を伸ばしながらJR乗り換え口へと向った。隣を大きなキャリーケースを引っ張るおじさんや、赤ん坊を抱いた女性が通り過ぎていく。彼らの服装は洗練されているようで、それでいて親近感を感じさせた。黄色い案内図を頼りにホームへたどり着くと、待ち構えていたかのように電車が来た。実に都会だ。 両親は相変わらず元気そうだった。父はあと五六年で定年を迎えるが、その後は「第四の人生」とか言ってまた何か勉強するらしい。母は放送大学へ通っていると聞いていたが、どうなったのだろう。今はヘルパーの仕事で忙しそうだ。二人とも蓄えがあるようなので、金銭面は心配していない。二人いっぺんにボケないようにね、と釘をさしておいた。夕飯は寿司とおせちべた。実家で作った煮物が一番おいしかった。 夕飯後に家を出た。その日は近くのホテルを予約しているのも理

    可能性の高杉とコーヒーのある帰省。 - マトリョーシカ的日常
  • コーヒーと「義務」について/UCC香り炒り豆 有機栽培珈琲 - マトリョーシカ的日常

    コーヒー日記。 昨日、コーヒー豆がamazonから届いた。パッケージを手にしてにやにやしていると、「クリスマスプレゼントを持っている少年のようだね」と言われた。そうかもしれない。緑色の包装に赤いコーヒーの実が描かれているデザインは、考えるとクリスマスカラーだった。サンタさんはヤマトと佐川。 今朝も早く起きる。早朝の一時間は、深夜の三時間分に相当するほど感度が高くなる。そんな気がする。はじめの一杯を飲む時は、どうしてこうもわくわくするのだろう。パッケージを開けて、スプーン一杯分の豆を取り出す。粒が整った豆は、いつも飲んでいてるそれよりもキラキラと輝いていた。それらを手動ミルの中へ入れて、ゴリゴリと挽いていく。リビンクと寝室のドアを閉めておくことも忘れない。このミルは今年に入ってもらったものだが、大分ガタがきていてしばしば持ち手のネジが外れる。新しいのを買いたい。 あらかじめお湯で暖めておいた

    コーヒーと「義務」について/UCC香り炒り豆 有機栽培珈琲 - マトリョーシカ的日常
  • 「APヤフー(カ)」さんが口座から毎月4389円を引き出していくのを黙って見過ごすわけにはいかない。 - マトリョーシカ的日常

    時間泥棒との戦いの記録 昨日、わずかではあるが残高が増えつつある口座通帳をニマニマと眺めていると、身に覚えのない人物が僕の給料を天引きしていることに気がついた。「APヤフー(カ)」。彼(もしくは彼ら)は月末になると決まって4389円を引き出していた。なんだこれは。おかしい。電気ガス水道は他に記述があるし、クレジットカードもそう。インターネット料金はNTTフレッツから差し引かれている。やや、もしくはプロバイダ料金か? いや、それにしても高すぎる。 「APヤフー(カ)」を検索窓に打ち込むと、僕の他にも同じ被害にあわれている人がいることが分かった。一人二人どころではない、何百人単位の被害者がいた。「『モモ』の時間泥棒は現実にも存在する」。そんなことを考えると背筋が震えた。 APヤフーは、どうもYahoo!関連の有料オプションが関係しているらしい。Yahoo!アカウントにログインし、ヤフーウォレッ

    「APヤフー(カ)」さんが口座から毎月4389円を引き出していくのを黙って見過ごすわけにはいかない。 - マトリョーシカ的日常
  • コーヒーのある生活/キーコーヒー LPキリマンジャロブレンド 200g(豆) - マトリョーシカ的日常

    気がついたら、毎朝コーヒーを飲むようになっていた。小さい頃は父親が飲んでいた黒くて苦いあの飲み物がどうしても好きになれなかったのに。マグカップになみなみと注がれたそれを、彼はボールペンでぐるぐるとかき混ぜていた。ネスカフェのインスタントコーヒーに、クリープとかなんとかよく分からない白っぽいやつを入れていた気がする。彼は甘党だ。 僕はコーヒーには何も入れない。以前は砂糖を少しだけ入れていたが、面倒になってやめた。寝起きの空っぽの胃袋に、ブラックコーヒーを流し込む。豆によって味の違いはあるが、景色が明るくなり、思考がクリアになる感覚はどれも同じだ。たいていは書斎の椅子に腰掛けてコーヒーを飲んでいる。そうして窓から一日の始まりを眺める。始発の電車が走る。 キリマンジャロはアフリカ大陸の東側、タンザニアにある山だ。標高5895メートルはアフリカ大陸最高峰。赤道直下にも関わらず、夏でもわずかに雪が残

    コーヒーのある生活/キーコーヒー LPキリマンジャロブレンド 200g(豆) - マトリョーシカ的日常
  • 【書評】一昔前の喫茶店はきっとにぎやかだっただろう/「コーヒー・ハウス」 - マトリョーシカ的日常

    モチベーション増幅装置としてのカフェ カフェが好きだ。コーヒーが好きだが、それと同じくらいカフェも好きだ。おだやかな照明と、ちょうどいい雑音。コーヒーの匂いと相まって僕のモチベーションがぐんぐん上がる。全能感に満ちあふれながらいただくコーヒーのなんとうまいことか。しかし、「なんでもできそう」というのは、当に「そう」なのであって、具体的に何者にもなることはできない。悲しいことだ。 だけれども、もしカフェの店内で、他の誰かと話をしたり創作活動が出来たらどんなに素晴らしいことだろう。全能感が全能になりえるかもしれない。僕は何者かになれるかもしれない。コワーキングスペースとしてカフェを活用したいものだ。 僕の求める形態は、三百年前のイギリスにあった。きょうはその話をしよう。 コーヒーハウス コーヒーハウスとは、十七世紀から十八世紀にかけて、イギリスで流行した喫茶店の一般名詞である。現代のスターバ

    【書評】一昔前の喫茶店はきっとにぎやかだっただろう/「コーヒー・ハウス」 - マトリョーシカ的日常
  • ATMを操作するときに感じる背後からのプレッシャーは尋常ではない。 - マトリョーシカ的日常

    僕はATMだ。ちがう、僕はATMが苦手だ。一回の利用時間が長いため、後ろの列のプレッシャーに絶えきれないからだ。僕の場合、給料が振り込まれる銀行口座と、家賃を振り込み先の銀行が異なるので毎回煩雑な作業をしないといけない。給料口座から現金を引き出し、家賃振込用の口座へ預け入れる。そして家賃を家主へ振り込む。これ以外にも解決策はあるはずなのだが、こういう風に落ち着いてしまった。 作業時間が長いと後ろが気になる。ふと振り向くと、ずらりと並ぶ人、人、人。みんな普通の顔をしているが、ガラスの扉越しに見る彼らは、どこか苛立っているようにも思えた。 落ち着け。落ち着くんだ。素数を数えよう。素数は孤独な数字。私に勇気を与えてくれる。そしてこう呟くのだ。ハクナマタタ!そうすると、後ろのおじさんおばさんは、一人残らずティモンとプンバになり、僕は作業に集中できる。 全く。なぜATMは操作する人をあおるような作り

    ATMを操作するときに感じる背後からのプレッシャーは尋常ではない。 - マトリョーシカ的日常
  • 会計時に5円や50円が返ってくるような計算を瞬時にできない。 - マトリョーシカ的日常

    消費税8%は敵だ。あのせいで、小銭を使う機会が増えた。財布の中は1円玉や5円玉たちがひしめきあっている。「財布の中に同じ硬貨が5枚以上入っている人は、頭がよわい」と言われている昨今では、僕は十二分に頭のよわい人間なのだろう。 解決策としては5円や10円、50円がおつりとして返ってくるように、会計時に計算してお金を渡す方法がある。例えば236円なら241円、487円なら1012円など。「なんだこの、出し方は!?」と店員さんの虚を突き、それでいてエレガントににおつりがを得ることが可能だ。 すごいなあと思う。僕は計算が苦手だ。算数のテストでは、三桁のかけ算は常に違う答えになったし、繰り下がりの引き算はひいこら言いながらやっていた。しちめんどくさい計算から離れたい!と思ったときにちょうど数学が始まり、πや方程式に助けられた。今でもほとんどの計算は電卓で行っている。 そのような計算嫌いな僕は、彼らの

    会計時に5円や50円が返ってくるような計算を瞬時にできない。 - マトリョーシカ的日常
    ami-go40
    ami-go40 2014/07/24
    “財布の中に同じ硬貨が5枚以上入っている人は、頭がよわい”・・・・
  • ミルをもらったので、コーヒー豆を挽くことにした。 - マトリョーシカ的日常

    コーヒー豆を買った。ミルをもらったから。ついでに豆を入れておく容器を買った。「だんだん、この一角(コーヒー用具置場)が豪華になってきたね」と言われた。なぜか申し訳ない気がした。蒸し暑い日だった。 今朝、起きるとコーヒーのことを思い出した。そうだ、僕はきょうから豆を挽く。たったそれだけのことだが気分がよくなった。ケトルに一杯分の湯を沸かし、待っている間に豆とミル、ドリッパーとカップを用意した。スプーン一杯の豆をミルに放り入れた。 回し始めると豆がくだける音が響いた。口を塞がれた牛のささやき声のようだった。あまりおしゃれではない。彼の声はおよそ十分間続いた。お湯はとうに沸いていたし、僕の頭は十二分に覚醒した。「この作業がいいんだ」思い込むことにした。「この作業がいいんだ。ゆっくりと丁寧に行えば、きっと体調もよくなる」 それは朝の儀式のようだ。 十分くだけたのでドリップした。少ない水量で回数を多

    ミルをもらったので、コーヒー豆を挽くことにした。 - マトリョーシカ的日常
  • 【書評】出口は必ず存在する。存在してしまう。/「1973年のピンボール」【感想】 - マトリョーシカ的日常

    1973年のピンボール (講談社文庫) また一週間が終わる。四月の浮き足立った気分は落ち着き、一日一日を淡々と過ごすようになった。安定したといえば聞こえはいいが、生活リズムがマンネリ気味になりつつある。朝起きて出社し、退社し、寝る。こんな暮らしがあと何十年も続く。それが良いことか悪いことなのかは僕は知らない。 物事には必ず入口で出口がなくてはならない。そういうことだ。 それでもきっと終わりは来る。転職するのか起業するのか定年退職するのか、はたまた事故死するのかそのあたりは定かではない。しかし出口は必ず存在する。存在してしまうのだ。あの懐かしい学生生活や居心地のいいサークルには戻れない。振り返ることはできても後戻りすることは出来ない。 ある種の寂しさを紛らわすために、人はピンボールに走るのだろう。ガチャガチャと動くボールとパネル、そしてフリッパー。「僕」は1973年にそれにはまる。 ピンボー

    【書評】出口は必ず存在する。存在してしまう。/「1973年のピンボール」【感想】 - マトリョーシカ的日常
  • コーヒーのある生活/HILLS マイルドブレンド AP 350g - マトリョーシカ的日常

    社会人になって三週間ほどたつ。ひと月前のあの長い春休みのような期間は、もう二度と手に入ることはない。いや、春休み以前のあの学生生活も戻ることはないのだ。サークル活動に明け暮れ、勉学にほどほどにいそしみ、新聞配達をしていたあのころ。「残念だ」と思うことはまだないが、きっとそのうちにあれが人生で最も貴重な時間だったと気づくのだろう。少々無自覚に浪費しすぎていたかもしれない。 コーヒー代がかさむようになったので、前回よりは安いコーヒーを買うことにした。HILSSのマイルドブレンド。小川珈琲は200g未満で700円ほどしたが、これは350g入って値段は500円たらずだ。コストパフォーマンスが良い。僕は味には無頓着なので、安くて量があるものが向いているのかもしれない。 香りは弱い。味は薄い。しかし、これは以前飲んでいた珈琲が濃い味だったからだ。僕の舌がそれに慣れてしまったのだ。このくらいの味加減なら

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  • わけわからん単語が10%あるとその文章は魅力的に見える。 - マトリョーシカ的日常

    ちかごろ、古屋へ足を運ぶことが増えた。引っ越し先の近くに大型書店がないこともあるが、昔のの面白さに気づいたことが一番の理由だ。今日もママチャリをきこきこやりながら高速道路の近くにあるその書店へ行ってきた。わずかばかりのスペースにこれでもか!というほどがぎっしり積まれている。僕は迷わず100円コーナーへ向い、古たちの背表紙をじぃーと見つめる。彼らからビビットな信号を受け取るためだ。これは!と思うものがあると手にりざっとページをめくっていく。出るわ出るわ、わけのわからない言葉が。興奮して、「これくださいー」とレジまで持っていく。 最近のは分かりやすすぎる。「分かりやすい〜」とか「初心者のための〜」と銘打って一般受けするを販売する。でも僕は分けのわからないに魅力を感じる。赤、黄、緑、などのカラフルな岩波新書を読みすすめると、「オブロモフ」「エンチクロペディー」「カターサリトサーガラ

    わけわからん単語が10%あるとその文章は魅力的に見える。 - マトリョーシカ的日常
  • コーヒーのある生活/小川珈琲店 有機珈琲バードフレンドリーブレンド 粉 170g - マトリョーシカ的日常

    雨と珈琲。 以前買ったグアテマラブレンドを使い切ったのでamazonで新しい珈琲を注文した。今日はその珈琲について紹介する。ブランドはまえと同じ小川珈琲店で、商品名はバードフレンドリーブレンドという。どんな味がするのだろうか。棚の奥にしまってあったお父さんマグカップを使って飲んでみた。 フィルターに計量スプーン一杯分の粉を出してみる。黒いな、が第一印象だった。珈琲豆の配合を見てみると深煎が50%含まれていることがわかった。珈琲豆は生のままでは飲むことができないため豆を火で炒る焙煎という行程が必要である。焙煎を長さに応じて浅煎り、中煎り、深煎りと呼ばれ、深煎はしっかりとした苦味があることで知られている。前のグアテマラブレンドには中煎しか含まれていなかったためあっさりと飲めていた。 ドリップにも慣れてきた。はじめに沸騰してしばらく経ったお湯を少し注ぎ粉全体を蒸らす。20秒まったら中心からゆっく

    コーヒーのある生活/小川珈琲店 有機珈琲バードフレンドリーブレンド 粉 170g - マトリョーシカ的日常
  • コーヒーのある生活/小川珈琲店 有機珈琲フェアトレードグアテマラブレンド 粉 170g - マトリョーシカ的日常

    炎のコーヒー。 先日買ったコーヒーの粉がなくなってしまったのでamazonで新しいものを購入した。小川珈琲店は京都に店を置くコーヒーの製造および販売を行っている会社だ。小川秀次という人が個人で営業していたのを1957年に会社にしたらしい。珈琲職人とうたっているだけあってパッケージからも高級感があふれている。しかし値段はスターバックスのあれらよりは安い。 早速開封してみるとインド的な香りが襲ってきた。なにこれ、香辛料? 濃厚とはまた違う独特の軽さがジャブを繰り出してくる。よける。粉は茶色ではなくやや赤い。FFに出てくる炎のクリスタルを細かく砕いたらこんな色になるんだろうな、と勝手に想像する。 コーヒーを入れるのもうまくなった。注ぎ口の細いケトルは買っていないが、箸を一使ってろ過の実験の要領でお湯を少しずつ注ぐようにしたのだ。始めにちょろっとだけお湯を入れて二十秒蒸らす。そのあとに真ん中か

    コーヒーのある生活/小川珈琲店 有機珈琲フェアトレードグアテマラブレンド 粉 170g - マトリョーシカ的日常