鳩山内閣ナンバー2の菅直人氏が、すぐに爆発する「イラ菅」から、じっと黙って我慢する「ダマ菅」に変身したと評判になっている。 副総理兼国家戦略相という重々しい看板を背負っているが、活動の主舞台となる国家戦略局を作る法案は通常国会へ先送り。党政調会長を兼務するとみられたが、小沢一郎幹事長らの方針で党政調は廃止され、力を発揮するのは難しい。 「菅外し」の背景には、菅氏が目立つと鳩山由紀夫首相がかすんでしまうという首相周辺の懸念があるようだ。 当の菅氏はさぞかしイライラしていると思いきや、焦りの色はみせずに黙っている。街頭演説では「グラウンドで若手中堅がどんどん得点を入れている時に、コーチとしてベンチにいる私が『おれの方が目立ちたいから、どけ』という必要はない」。 最近は首相から緊急雇用対策づくりを託され、昨年末の「派遣村」再来を避けるために動き始めている。周囲には「4年間、鳩山政権を支え