在日韓国・朝鮮人らに悪罵(あくば)を投げつけ、排外主義的な主張を繰り返していた関西の右派系市民グループが、幹部らの相次ぐ逮捕により解散に追い込まれたという。この団体は、大阪市のJR鶴橋駅前で「朝鮮人は呼吸するなーっ!」などと街宣活動を行い、さらには自宅を訪ねた電気代の集金係を脅迫したり、偶然公衆トイレで隣り合ったお年寄りに暴力を振るったりと、問題を起こしてきた。 また団体の「最高顧問」を名乗る男は、特別展「中国王朝の至宝」を開催した神戸市立博物館に対し、尖閣諸島をめぐる対中感情の悪化を理由に無期限延期を求め脅迫したという。 『産経新聞』の記事では、「思想は皆無」「単なる鬱憤晴らしだ」との公安関係者の言葉を紹介していたが、ここまで極端な形でなくとも、右派だろうが左派だろうが、市民運動的なものは劣化していく傾向をもつ。それを明らかにしたのが、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボン(184