題名は室町時代の禅僧・夢窓疎石の言葉で「別に工夫なし」。ここはそんな境地にいつか到達したい、日本ではまだ有名でない映画監督・藤原敏史が勝手に愚痴ってるブログです 2011年2月11日、ムハンマド・ホシニ・ムバラク・エジプト大統領の辞任が発表されたとき、アルジャジーラの記者はこれを「人間の尊厳の革命」と呼んだ。 アルジャジーラのまとめ映像「エジプトの新しい夜明け」 今日現在、この「指導者なき」「民衆」の革命は、アルジェリアに波及している。 「指導者なき」であり、ほんの数週間前まではムバラク政権に有力な対抗勢力があったわけでもないが故に、先進国とくに日本のメディアは、やたらと今後の不安を強調するのだが、考えてみたらとてもバカバカしいことである。 30年間の強権的な秘密警察支配体制と、賄賂とコネで廻って来た政治の国で、有力な対立候補がすっと出て来るのなら、それもしょせんはその30年間の官僚的な腐