【 本年4月よりスタートしたばかりの科研「挑戦的萌芽研究」のホームページ「源氏写本の触読研究」が、試験版ながらも産声をあげました。 まだ生まれたばかりです。 大切に育てていきたいと思います。】 つづきはこちらから。ブログ・鷺水亭より。 http://genjiito.blog.eonet.jp/default/2015/04/post-b183.html ○科研「挑戦的萌芽研究」のホームページ「源氏写本の触読研究」 http://genjiito.sakura.ne.jp/touchread/
新潮文芸振興会は4月22日、第28回「三島由紀夫賞」の候補作を発表した。3月に文藝春秋から刊行されたピース・又吉直樹氏の『火花』が候補作に入った。選考会は5月14日。選考経過は6月5日に発売する文芸誌「新潮」7月号に掲載する。 候補作は次の通り。 『現在地』(岡田利規、河出書房新社) 『愛と人生』(滝口悠生、講談社) 『指の骨』(高橋弘希、新潮社) 『火花』(又吉直樹、文藝春秋) 「私の恋人」(上田岳弘、「新潮」2015年4月号) 『現在地』 岡田 利規 河出書房新社 2,160円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『愛と人生』 滝口 悠生 講談社 1,836円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『指の骨』 高橋 弘希 新潮社 1,512円(税込) 商品を購入する Amazon
「砂のクロニクル」や「虹の谷の五月」などの冒険小説で知られる直木賞作家の船戸与一さんが22日未明、胸腺がんのため都内の病院で亡くなりました。71歳でした。 大学卒業後は出版社の勤務を経て、フリーのルポライターとなり、昭和54年に「非合法員」で小説家としてデビューしました。 その後、「山猫の夏」や「砂のクロニクル」など、海外を巡った経験を基にした冒険小説を次々と発表します。 また平成12年には、フィリピンのセブ島を舞台に、日本人を父に持つ少年が元人民軍のゲリラとの出会いなどを通じて成長していく様子を描いた「虹の谷の五月」で直木賞を受賞しました。 さらに最近は、戦前の旧満州を舞台にした歴史小説「満州国演義」の執筆を続けていて、ことし2月に完結編となる9巻を出版したばかりでした。 出版社によりますと、船戸さんは22日午前2時ごろ、胸腺がんのため都内の病院で亡くなりました。
太平記(三) (岩波文庫) 作者: 兵藤裕己出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/04/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 気晴らしに、西源院本が底本の岩波文庫『太平記(三)』をぱらぱらと読んでいて、おお?!となりまして。 「・・・とてもかくても始終の勝こそ肝要にて候へば、よくよく御遠慮を廻らされ、公議を定めらるべく候ふらん」と申しければ、「誠にも謂はれあり」とて、諸卿僉議あつて、重ねて仰せられけるは、「征罰のために差し下されたる節刀の使ひ、未だ戦はざる先に、帝都を棄てて、一年の内に二度まで臨幸成らん事、且は帝位の軽きに似たり。また、官軍の道を失はるる処なり。たとひ尊氏九州の勢を率して上洛すとも、去張る、東八ヶ国を順へて上りし時の勢ひにはよも過ぎじ。戦ひの始めより、敵軍敗北の時に至るまで、御方小勢なりと云へども、毎度敵を攻め靡かさずと云ふ事なし。これ全く武
全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める『2015年本屋大賞』(本屋大賞実行委員会主催)の発表会が7日、都内で行われ、上橋菜穂子氏の『鹿の王』(KADOKAWA 角川書店)が大賞に選ばれた。上橋氏は、昨年、1994年に受賞したまど・みちお氏以来日本人作家としては2人目となる国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。 【画像】上橋菜穂子氏から直筆の喜びコメントが到着 受賞作は未曾有(みぞう)の危機に立ち向かう父と子を描いた長編作品。上巻の「生き残った者」、下巻「還って行く者」の2巻が刊行されている。 上橋氏は1989年に『精霊の木』で作家デビュー。主な著書に『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズや、「獣の奏者」シリーズなど。なお、『精霊の守り人』は2016年より女優・綾瀬はるか主演でNHKにて「大河ファンタジー」と銘打ちドラマ化が決まっている。 受賞のトロフィーを手にとっ
江戸時代の浮世草子作者・井原西鶴を研究する「西鶴研究会」のブログです 西鶴研究会へのご連絡は こちらへメールでお願いします。 西鶴研究会・旧掲示板 西鶴研究会掲示板 ●西鶴研究会企画 『西鶴が語る江戸のミステリー―怪談・奇談集』(ぺりかん社、2004.4) 『西鶴が語る江戸のラブストーリー―恋愛奇談集』(ぺりかん社、2006.8) 『西鶴が語る江戸のダークサイド―暗黒奇談集』(ぺりかん社、2011.3) 『西鶴諸国はなし (三弥井古典文庫)』(三弥井書店、2009.3) ●浮世草子研究会との合同企画 篠原進・中嶋隆編『西鶴と浮世草子研究第一号 特集[メディア] 』(笠間書院、2006.6) 高田衛・有働裕・佐伯孝弘編『西鶴と浮世草子研究第二号 特集[怪異]』(笠間書院、2007.11) 谷脇理史・杉本好伸・杉本和寛編『西鶴と浮世草子研究第三号 特集[金銭]』(笠間書院、2010
「古典文学にこそ、クール・ジャパンの源流がある」。多彩な執筆活動を続ける人類学者、思想家の中沢新一さん(64)が、『日本文学の大地』(角川学芸出版)を出版した。 『万葉集』や『源氏物語』など自在に作品を論じ、改めて魅力を見直した。 「自然と文化が分離されないこと」。日本の古典を生んだ心的空間の最大の特徴を本著は、和歌などを例に挙げて説く。 <石走(いはばし)る垂水(たるみ)の上のさわらびの萌(も)え出(い)づる春になりにけるかも>志貴皇子(しきのみこ) 奈良時代の『万葉集』には、ほとばしる自然を詠むような和歌が収められる。鎌倉初期に編まれた『新古今和歌集』の藤原定家などの歌では、自然は意識的に操作して歌に取り込むようになる。日本人と自然との一体感は、形を変えつつ保たれた。 「古典に描かれた心のあり方は、あと10年たてば日本の主流になる」と、著者は言い切る。「東日本大震災以降、若い人の心は揺
わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 2014年3月に名古屋大学で行われた公開シンポジウム「文学部の逆襲」が、ブックレットとなって登場した。 塩村耕編『文学部の逆襲』(風媒社、2015年3月、800円)。これ、どうか書店に平積みで置いてほしい。 1 人文学の活性化のために考えておくべきこと 多田一臣 2 サンスクリット古典学からの提案 和田壽弘 3 「廃墟」としての人文学 木俣元一 いずれも、「文学部」の意味を根源的に考えたものであり、しかも面白い。文学部の学問は、メタ学問的なところがある。つまり「学ぶとは何
各所に議論が広がっていますが、とりあえず藤田氏と海法氏の議論を中心に、ラノベ天狗の横槍も交えつつまとめました。 前編はこちら。 http://togetter.com/li/796272
佐藤葵@セリフしか読まない @srpglove htn.to/nXs3xC これ序盤だけ読めたんですが、こういう経歴の人を三人連れてきて「ラノベは文学か」なんて話させてもそりゃあ「文学じゃないです」って結論がすぐに出るでしょうし、ここからなにか価値のある方向に発展し得るのかな?と思ってしまいました。 2015-03-13 01:35:58 佐藤葵@セリフしか読まない @srpglove htn.to/nXs3xC もう一度見てみたらちゃんと変換されたので読んだんですが、なんというか、すごく……「わかりやすかった」ですね。「そこもライトノベルの特徴で、マーケティングをうまくやれば意図的にヒットを出しやすい。」うわあああああ。 2015-03-13 02:16:23
細長すぎる大阪市領土と古墳カーブの謎 :: デイリーポータルZ 競馬場跡地と同様に古墳カーブもあるとは。面白い記事でした。 古墳で思い出したのですが、昨年末に読んで興味深かったのは寺村裕史氏の『景観考古学の方法と実践』です。 景観考古学の方法と実践 作者: 寺村裕史出版社/メーカー: 同成社発売日: 2014/11/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 本書の議論の前提となる空間データ処理についての技術的なことを完全に理解できたとは言えないのですが、とにかく結論だと申し上げると、古墳の立地と眺望の関係について、 つまり古市古墳群のように巨大な前方後円墳が多く集まった地域において、古墳が増えていくに従い、その築造場所は徐々に限定され、各古墳からの眺望(見晴らし)の点では可視範囲が狭くなる傾向があるにもかかわらず、古墳相互の視認関係は保たれ、先に築造された古墳を視認でき
明治から昭和初期にかけて活躍した文豪・幸田露伴(1867~1947年)が書いた原稿が、露伴がかつて住んだことがある墨田区向島から見つかった。成城大文芸学部の宮崎修多教授(国文学)が本物と確認した。露伴の直筆原稿はこれまでにも見つかっているが、宮崎教授は「18ページにもわたり、鉛筆で書かれているのは珍しい」と話している。 見つかったのは、1927年頃に執筆、出版されたとの記録が残る「群書類従に就て」の原稿。江戸時代後期の国学者、塙保己一(1746~1821年)が古代から近世までの文献をまとめた「群書類従」を分かりやすく解説し、1957年の「露伴全集」(岩波書店)に収められている。 今回見つかった直筆原稿は、同区向島の越塚昭夫さん(80)が保管していた。昨年春に自宅を整理中、かつて芸者だった叔母の荷物から見つけて宮崎教授に鑑定を依頼。原稿には加筆・修正部分があり、修正後の内容は全集と一致してい
書くこととは、〈賭け〉ることです。篠原さんの論文を読んで、最初にこのことが浮かびました。書いた当人が予想もしなかった受け取り方も当然生まれます。しかし、そのことも含めて、書いた人間は責任を負わなければならないでしょう。さて、私の〈賭け〉は、勝ちか、負けか、はたまた引き分けなのか、投了なのか。それは当事者以外の判断にゆだねるべきでしょう。 この文章は、篠原論文への正面からの応答ではありません。それは本来、私の論文に向けられた疑問の、根拠となる部分について、きちんとした答えを用意して、正式な論文の形で行われるべきものです。 今ここでは、HPにアップするというスピーディな対応を取られた篠原さんにお応えすべく、あえて拙速を尊び、批判論文を読んで感じた私なりの問題意識を書きつけておくことで、期せずして武家物特集の様相を呈した、来る西鶴研究会の建設的な議論につなげたいと思います。「篠原さん」と呼ばせて
期間限定サイト「村上さんのところ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 連日たくさんのアクセスをいただきました当サイトですが、2015年5月13日をもって、公開を終了させていただきました。当主の村上春樹さんは、しばしの休憩をとったあと、本来の小説のお仕事に戻っていらっしゃいます(当主からの最後の挨拶はこちら)。 1月15日のオープン以来、119日間という限られた期間でしたが、読者のみなさまと村上さんとの交流はたいへん面白く、そして意義深いものとなりました。3万7465通のメールをお寄せいただいたみなさん、そして、最後までご愛読いただいたみなさんに、あらためて感謝を申し上げます。 なお、当サイト上での質問者のみなさまと村上さんとのやりとりは、編集の上、新潮社より出版されます。くわしくはこちらをご覧ください。 新潮社 チーム縁の下
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