手や足の先が冷たいと気になるが… 寒い時期に外で運動をするときの問題の一つが「防寒」だ。ランニングをするにしても、走り始めるときは寒いので厚着をしがち。また、手先や足先など、末端にいくほど冷えやすいため、つい手袋やソックスを厚手のものにしたり、2枚重ねにしたりする人もいる。 ところが、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは、「手袋やソックスの2枚重ね」は勧めないという。 「手先や足先が冷たくなると、余計に寒く感じますよね。しかし、考えてみてください。手先や足先は、末端にいくほど細くなり、そこを通る血管も細くなっています。手袋やソックスを2枚重ねにすると、その部分が締め付けられ、血行が悪くなってしまうのです」(中野さん) 人間の体温は、基礎代謝や筋肉などによって作り出されている。体内の温度は、中心部ほど高く、37~38℃ほどに安定して保たれている。これを「中核温(ちゅうかくおん)」と