American Psychologistの最新号に、「アルバート坊や」の消息を辿った論文が。 Finding little Albert: A journey to John B. Watson’s infant laboratory. Beck, Hall P.; Levinson, Sharman; Irons, Gary American Psychologist. Vol 64(7), Oct 2009, 605-614. 心理学を学ぶ者なら誰もがその名を耳にするアルバート坊や。実験時にまだ8ヶ月の乳児だった彼は、ワトソンらの条件づけ実験で羽のついた物体や大きな音を怖がるようになり、その後、何らの心理的ケアを受けることなく雲隠れしてしまった、というのがこれまで知られていたこと。で、論文の筆者らはワトソンの手紙や著書、はては国勢調査の結果まで使ってアルバート坊やの母親を捜し出し、そ