お願いとご案内 こちらでは Charles Kingsley, Hypatia, London: Everyman's Library, 1907.(初版は1852年) の拙訳をお目にかけております。 ヒュパティアは5世紀頃にアレクサンドリアで活躍した新プラトン派の女性数学者・哲学者で、キリスト教徒の暴徒に惨殺されたことから古代の終焉を象徴する人物となりました。Hypatiaは彼女をめぐる人々を描いた歴史小説で、もちろん細かい設定は架空のものですが、人種・民族が入り混じる都市の熱気や、さまざまな宗教や思想が交錯する時代の雰囲気がよく描きだされています。 和訳に際しては、逐語的に直訳するのではなく、日本語として不自然ではないようにと心がけました。また、章末の注は訳者によるもので、原文にはありません。記述に間違いがあった場合は、責任はキングズリーにではなく私にあります。誤訳、誤記ほかお気付き