ここに興味深い調査結果がある。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」(代表・樋口恵子)が2013年に行なった「人生最期の医療に関する調査」だ。調査対象は、全国の10代〜90代の5390人(女性4031人、男性1359人)。 食べられなくなり、意思表示ができなくなり、治る見込みがなくなったとき、延命のため胃ろうからの栄養補給を望むかという質問に対し、85.4%の人が「してほしくない」を選んだ。同様に鼻チューブでの栄養補給を「してほしくない」が86.9%。こんなに多くの割合の人が、経管栄養をしてほしくないと望んでいる。 同じ質問を医療者に行った結果も出ている。胃ろうを「してほしくない」医師は85.1%、看護師は88.8%。鼻チューブを「してほしくない」医師は84.0%、看護師は94.1%だった。普段患者と接している看護師はその苦しさを見ているせいか若干高め。やはり医師も看護師も経管栄養を望ま