昨年度・平成26年度に、国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるためにかかった医療費は、概算でおよそ40兆円に上り、12年連続で過去最高を更新しました。 国民1人当たりの医療費は、75歳未満では21万1000円、75歳以上では93万1000円で、全体の平均は前の年度より6000円増えて31万4000円でした。 医療費の内訳を、診療の種類別で見ると、入院が16兆円、通院が13兆8000億円、歯科が2兆8000億円、調剤が7兆2000億円となっています。 一方、価格が安い後発医薬品、いわゆるジェネリックの使用割合は、昨年度、数量ベースで56.4%と、前の年度より8.4ポイント増えました。 医療費は、平成15年度以降、12年連続で過去最高を更新していて、厚生労働省は、「高齢化の進展や医療技術の高度化によるもので、今後も増加傾向は続くとみられる」としています。