中国はチベット自治区を流れるヤルンツァンポ川で水力発電を検討する方針だ。中国共産党系の新聞、環球時報が報じた。この川はインドとバングラデシュの重要な水資源となっている。 中国電力建設集団(パワーチャイナ)の晏志勇会長が26日の会議で、中国の次期5カ年計画はチベット自治区内でヤルンツァンポ川の水力発電開発を求めていると述べた。中国共産主義青年団がソーシャルメディア「微信(ウィーチャット)」に持つアカウントを引用して環球時報が伝えた。 ブラマトプラ川の上流部であるヤルンツァンポ川は、インドとバングラデシュのかんがいに重要で、両国にとって宗教上でも大きな意味を持つ。 パワーチャイナにファクスでコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。30日の上海株式市場で、同社の株価は一時7.6%高と7月以来の大きな上げとなった。 アナリストらは建設現場で資材と労働者を確保するコストを理由に、長江の三峡ダムより