ロシアはウクライナで軍事作戦を展開する一方、西側諸国との経済戦争も繰り広げている。その争いは、最も過酷な状況にどの国が耐えられるかを競う「根比べ」の様相を呈しつつある。 アナリストらによると、今のところはロシアへの打撃の方が大きいもようだ。例えば、今年のロシア経済は大幅なマイナス成長が見込まれ、生活費は急上昇している。また、米ファストフードチェーン大手マクドナルドから仏自動車大手ルノーに至る数百社が撤退した。 だがアナリストらによれば、米国と欧州も主にエネルギー価格の上昇を通じて大きなコストを負担している。エネルギー価格は今冬に一段高となりそうだ。中央銀行がそうしたインフレ圧力に利上げで対抗していることから、失業率も上昇が予想される。 こうした経済戦争においてどの国が勢い付くかを見極める上で、今後数カ月が重要になるはずだとアナリストらは言う。ロシアが軍事・経済用の輸入品確保に苦労する一方、