辺野古の設計変更の承認を巡り、厳しい表情で報道陣の取材に応じる玉城デニー知事=沖縄県庁で2023年10月4日午後5時15分、喜屋武真之介撮影 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を巡り、斉藤鉄夫国土交通相が軟弱地盤改良に必要な設計変更を4日までに承認するよう指示したことに対し、沖縄県の玉城デニー知事は同日、「期限までに承認することは困難だ」と国交相に回答した。承認に応じなかった形で、国交相は5日にも、知事に代わって承認する「代執行」に向けた訴訟を福岡高裁那覇支部に起こす。 知事は2021年に防衛省からの設計変更申請を不承認処分としたが、処分を巡る国との訴訟の最高裁判決(23年9月)で県敗訴が確定。知事には設計変更を承認する法的義務が生じ、公有水面埋立法(公水法)を所管する国交相が承認を指示していた。