広島が記録的な長打力不足に陥っている。シーズンの約3分の1近い46試合を消化し、本塁打がわずか13本しか出ていない。144試合換算で40・7本という少なさ。両リーグ52年ぶりに50本を割る可能性も出てきた。 昨季リーグ最少ながらも104本塁打だった赤ヘル打線が、今季はここまで13本塁打。個人のリーグ最多、バレンティン(ヤ)の15本よりも少ない。チーム最多が、昨季まで通算本塁打0本だった丸の3本というのは寂しい限り。主砲の栗原、新助っ人のトレーシーが1本ずつしか打てていない現状は、野村監督にとっても誤算だろう。 このペースでいくと、シーズン144試合換算で40・7本となる。2リーグ制後、チーム本塁打が50本未満だったのは延べ31チーム。だがいずれも、平均防御率が2点台の年も多い50年代の記録だ。59年の近鉄を最後に1チームも出ておらず、広島がそうなると52年ぶりとなってしまう。 もっとも一発