「論理思考」の重要性を認識しているビジネスパーソンは多くとも、「使いこなせている」と言える人はどれだけいるだろうか。論理思考は難しい、学んではみたが実際の現場で使えない、実務でフレームワークを役立てられないと感じている方のほうが多いだろう。 本書は、論理思考につまずきを感じたときの最初の一歩に最適だ。著者は、長年外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして勤務した経験を持ち、大学生や新社会人を対象に論理思考の個別指導を行ってきた。その経験から得た「ミスを回避するための手法」を本書であますところなく紹介する。 論理思考にミスが生じるのは、問いの要求を正しく(見落としなく)理解できないため、検討内容の偏りや見落としが生じるからだ、と著者は指摘する。このミスは、ロジックツリーなどのフレームワークで情報を構造化する以前の問題だ。多くの人はこの段階でつまずいてしまう。 本書では、具体例(