依存症とは、正常な社会と切り離され、はっきりと区別できる病気なのだろうか? 本書は、研修医になってすぐにアルコール依存症に陥った精神科医が描く依存症の歴史である。自らの回復体験、患者の体験、過去の有名無名の人々の体験を遡るとともに、医学や科学のみならず、文学、宗教、哲学、社会学にまで踏み込んだ豊饒な歴史叙述によって、失敗に彩られた人類の依存症対策史を詳らかにする。
カントによる「自律」としての道徳観の創成を解明すべく近代の道徳思想史を網羅的に分析し、考察した記念碑的著作。 【刊行年】初版2011・最終版2011年 【判型】四六判【頁数】1028頁 【価格】予価14300円(本体13000円)
我々をとりまく世界はどのような論理的仕組みで成り立っているのか。時間・空間、音、色彩、儀礼行為などを題材に、構造分析と記号論の手法と思想を平易に説く。 【刊行年】初版1981・最終版2001年 【判型】四六判【頁数】208頁 【価格】予価3190円(本体2900円)
固有の学問領域にとらわれない、自由で柔軟な発想のための思考法を平易に説き、あらゆる人々の思考の枠組みを拡げる一冊。 【刊行年】初版1979・最終版2009年 【判型】A5【頁数】352頁 【価格】予価5390円(本体4900円)
ログイン 新規会員登録 「書物復権2023」 復刊リクエスト一覧 (投票数順) 書物復権2023 ごあいさつ 2023年、第27回目の10社共同復刊、今回も多数のリクエストをいただきありがとうございました。 2月28日までの期間中に、紀伊國屋書店内公式サイト、復刊ドットコムの特設サイトおよびFAXで、受けつけたリクエストは総数約6,617票、最多書籍には141の票が寄せられました。いただいたコメントには、それぞれの書目に対しての皆さまからの熱心な要望が伝わっており、各発行出版社はこの結果を元に、復刊書目の選定をいたしました。今回の共同復刊で実現できなかった書目からも、各社独自の方法で復刊を予定している場合もあり、1点でも多くの品切れ書の復刊の実現にむけて努力してまいりますので、今後の各社の復刊情報にご注目くださるようお願いいたします。 今回、各発行出版社の判断により復刊を決定した書目は41
15世紀ドイツの民間に伝わる魔術のありようを最も詳しく記したDas puch aller verpoten kunst vngelaubens vnd der zaubrey(1455年~1456年)を全文翻訳。 キリスト教徒が邪信や悪魔から身を守るための術を説く〈警告の書〉として書かれた経緯を持ちながらも、魔術の実践法を記した〈魔導書〉としても貴重な歴史的資料を、詳しい訳註や解説とともに解き明かす。 ▼目次 はじめに ヨハネス・ハルトリープとは? 翻訳と註解 解説 I. 『すべての禁じられた術と邪信と魔術の書(禁術全書)』について II. ハルトリープの他の著作 III. ミュンヒェンの宮廷とハルトリープ 参考文献 索引
中世の訴訟の判決を記した「裁許状」からは、当時の法や制度はもとより、多様な人間関係や社会・生活・生業などが読み取れる。鎌倉時代の二つの裁許状を取り上げ、条文を一条ずつ読み解きながら中世世界へと誘う対談集。 ▼目次 I 地頭はなぜ敗れたか -丹波国雀部荘〈六波羅下知状〉を読み解く --中世文書との出会い --条文を読み解く --第一条 地頭名所当年々未進の事 --第二条 日次供祭の魚の事 --第三条 地頭庄屋を百姓に充て造らすの事 --第四条 段別銭三百文充て徴する事 --第五条 新儀を以て永夫を充つるの事 --第六条 京上夫の事 --第七条 薪・芻・房仕役の事 --第八条 下司名田を百姓に充て作るべき由の事 --第九条 十二番頭一人別に伝馬一疋、相あはせて十二疋、地頭下向のため京進すべき事 --第十条 社家進止の公文、新儀を以て地頭方に召し仕はんと擬する事 II 宿の傀儡の勝利 -駿河国宇
ホメーロス(『オデュッセイア』)にはじまってヴァージニア・ウルフ(『灯台へ』)にいたる三千年におよぶヨーロッパの文学作品。この豊饒な流れから具体的なテクストをえらび、文体美学の分析批評方法を駆使しながら現実模写・描写--、ミメーシスを追求する。 全二十章のうち、本巻ではホメーロスからラ・サールまでの十章を収録。 ▼目次 第1章 オデュッセウスの傷痕 第2章 フォルトゥナタ 第3章 ペトルス・ウァルウォメレスの逮捕 第4章 シカリウスとクラムネシンドゥス 第5章 ロランがフランク勢の殿軍に推挙された次第 第6章 宮廷騎士の出立 第7章 アダムとエヴァ 第8章 ファリナータとカヴァルカンテ 第9章 修道士アルベルト 第10章 シャステルの奥方
カント、後期ヘルダーリン、晩年期ゲーテという状況配置の中心に初期ロマン主義をとらえ、フリードリヒ・シュレーゲルとノヴァーリスの神秘的術語群からなる「ポエジー」言語の森に、ドイツ・ロマン主義の「芸術批評」概念がはらむ形而上学的思考の地図を描き出す。 「主観-客観」構造を排した「絶対的形式」は可能か? 言語はいかにして「同一性」を実現あるいは回復しうるのか? -従来のロマン主義理解を根底から覆す『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』に、ヘルダーリン論、カント批判論ほかを加えて、初期ベンヤミンの思想世界を呈示するとともに、シュレーゲル「ゲーテの『マイスター』について」をも併録した、文庫版新訳。 ▼目次 ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念 --序論 --反省 --芸術批評 初期ロマン主義の芸術理論とゲーテ 付 参考資料1 ベンヤミンの関連論考 付 参考資料2 Fr・シュレーゲルのゲーテ
啓蒙主義は、すでに乗り越えられた浅薄な思想なのか。のちの思想家たちから「反省哲学」「過去の思想」という烙印を押されてきたが、はたしてそうか。18世紀啓蒙主義の「明るい鏡」を現代批判の鏡として位置づけ、自らそれとの内面的対決を果たした著者は、批判精神に満ちた鋭い洞察力で、啓蒙主義の思考形式から「美学」の誕生までの諸側面を余すところなく分析し、その統一的結びつきを解明する。 哲学者カッシーラーが従来の批判を排し、啓蒙主義思想の再評価を打ち立てた古典的名著。文庫化にあたり全編改訳。上巻は啓蒙主義の思考形式、自然観と自然科学、心理学と認識論、宗教の理念を収録。 ▼目次 第1章 啓蒙主義時代の思考形式 第2章 啓蒙主義哲学思想に現われた自然と自然科学 第3章 心理学と認識論 第4章 宗教の理念 --原罪の教義と弁神論の問題 --寛容の観念と「自然宗教」の成立 --宗教と歴史
図解でわかる! 中世ヨーロッパの衣食住。 騎士、司祭や修道士、吟遊詩人に娼婦、そして農民や商人や職人たち。 ファンタジーではおなじみの彼らのリアルな生活が、図解で丸ごとわかる! ▼目次 第1章 中世とは 中世という時代 封建制度 領土と小教区 中世の時間と暦 中世の医術 中世の衛生概念 中世の法制度 中世の刑罰 中世の税制 中世の婚姻 中世の芸術 中世の建築技術 中世の交通 中世の情報伝達と郵便 ほか 第2章 農村と森林 荘園制度 農村の住人 農民 農奴 牧人 農村の暮らし 中世の農法と農産物 農村の住居 農村の施設 かまどとパン 家畜 農村の食事 農村の衣服 御料林長官 炭焼きと森の職人たち 鍛冶屋 人狼 ほか 第3章 都市とギルド 都市の住人 市長と参事会 衛兵と警吏 商人 職人 刑吏 娼婦 乞食と貧民 都市の住居 都市の施設 都市の食事 都市の衣服 都市の娯楽 ギルドの種類 ギルドと
西洋建築のなりたちや様式などを、テーマ別に見開きで整理・解説した、やさしく学べる教科書。 見開きごとに「3つの要点」をまとめ、テーマごとに何を学べるのかをわかりやすく提示した。 カラー写真や図版で、複雑な様式や空間構成が一目で理解できるよう工夫を凝らした。建築の歴史を体系的に理解できるコンパクトな一冊。 ▼目次 序章 「建築」という概念と「西洋建築史」、時代様式と時代区分 年表 ◆第1部 建築の古代 --第1章【古代】ギリシア建築 - 建築の「円柱」と「比例」 --1-1. ギリシア神殿:オーダーとシュンメトリア --1-2. エーゲ海文明とアルカイック時代 --1-3. クラシック時代 --1-4. ヘレニズム時代 --第2章 【古代】ローマ建築 - 建築の「強」・「用」・「美」 --2-1. ローマ建築:アーチ、オーダー、ビルディングタイプ --2-2. エトルリア時代、共和政時代 -
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