自民党総裁選討論会で「自助」を強調する菅氏(当時は官房長官)(C)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 経済ジャーナリストの財部誠一氏(写真=本人提供) 菅政権の発足から約4カ月。コロナ対応の遅れなどから支持率は39%(朝日新聞調べ)にまで急落している。菅義偉首相は目指す社会像として「自助・共助・公助」を掲げているが、それが何を指し示すのかは判然としない。だが、菅首相と親交がある経済ジャーナリストの財部誠一氏は「首相就任後も、菅さんは一貫して自助の精神を発揮している」と話す。その真意とは何か。はたして、菅首相はこの国をどう導こうとしているのか。財部氏に聞いた。 【写真】安倍政権の「番人」と言われながら失脚した高級官僚はこの人 * * * 「菅義偉という人物のすべての原点は、横浜市議選にあります」 経済ジャーナリストの財部誠一氏はこう断言する。財部氏は、菅首相とは会食などを共にして意見交