東日本大震災の気分的総括について - やまもといちろうBLOG（ブログ）
まだ初動対応は終わっていない、という気持ちもあるけど、11日に震災が起きて一応は約三週間経過したというのもあって、個人的に考えていることの総括の項目出しでもしようと思います。ありがたいことに月刊誌からも寄稿のご依頼を頂戴していたのですが、この手の話題を披露して原稿料を貰うようなのは流儀じゃないのと、いますぐ書いてアップしてしまうことで一刻も早く自分の気持ちに整理をつけたいというのがありまして、ブログで書くことにしました。 最初に書いてしまいますが、理性では「大丈夫だろう」と思っていても、いまだにとても不安です。それも、誰かと分かち合えるような不安ではなく、また、自分の生命に対する不安ではなくてですね。 もし同じような災害に遭って、愛する家内や私の息子たちが冷たい波の下に沈んでしまったら私の人生のその後何を糧に暮らしていくのかとかいう、意味はないけど拭い去れない「たられば」の不安と、私たちが
久保明教（2008）「アルフレッド・ジェル「アート・ネクサス論」の射程」
1 GCOE 研究会「『コンフリクト』を再理解する理論的・方法論的な研究」第 4 回 2008/3/15-16 アルフレッド・ジェル「アート・ネクサス論」の射程 久保明教（大阪大学） 0.はじめに 本稿の目的は、「対称性アプローチ」に基づいた人類学的分析とはいかなるものでありう るかという視点から、アルフレッド・ジェルが著作『Art and Agency』[Gell 1998]で展開 した「アート・ネクサス」論をその理論的モデルとして再検討することである。 ここでいう対称性アプローチとは、ANT（：Actor Network Theory）が提示したような ＜人間（社会）／非人間（自然）＞の分断（非対称性）を排し両者を対称的に分析せんと する方法論を指す。ANT では、我々が生きるこの世界を、人間の領域（社会・文化）に還 元して理解するのではなく、互いに異なる様々な行為者（actor）か
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