NPOサーベイの4つの事業のひとつである「社会調査に関する研究」に、「『表現』の問題にフォーカスした調査過程論の研究」とあります。 この、調査過程論と交差する〈調査表現論〉ともいうべき問題(それは、社会調査をいかに作品化し、いかに伝えるかという作品提示論だといってもよいでしょう)は、現代社会において非常に重要な社会調査の課題になってきているのではないかと私は考えています。 なぜならば、現代社会において社会調査は、現実を共同構築していく媒介装置としての性格を強くもってきていると思うからです。そう、〈社会調査の再帰性〉というべき側面です。 社会調査とは、社会への自己言及であり、社会の自己反省を惹起するメディアです。社会調査のデータ記述=調査表現が、人びとに広く参照され、解釈され、社会的認識を生み、行為実践に影響をおよぼし、新たな社会的現実をつくりだしていく(そしてそうやって生成された新たな現実
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