手島孝 (熊本県立大学学長) 1933年生まれ。53年九州大学法学部卒業。55〜56年フルブライト留学生,61〜63年フンボルト財団給費研究員。九州大学法学部教授(67年以降。専攻は憲法・行政法・行政学。88〜90年法学部長)を経て,94年熊本県立大学総合管理学部長から同大学学長。法学博士。宗教法人審議会委員など受嘱。主著『憲法解釈二十講』『憲法学の開拓線』『計画担保責任論』『行政概念の省察』『アメリカ行政学』『現代行政国家論』『ネオ行政国家論』その他。 Ⅰ 「アドミニストレーション」。 この欧米語(の片カナ化)を目にし,または耳にして,何を思い浮かべるだろうか。 その含意を学問的に究明しようとしたイギリスのアンドルー・ダンサイアは,当の著書(『アドミニストレーション:その語と学』1973年)の序文で,この言葉の多義性を示す一例として「メソッド・オブ・ア、ド、ミ、ニ、ス、ト、レ、ー、シ、ョ