i「アイ・オープニング」であった米国での経験 10年間の米国生活を終え日本に帰国してから、早9ヶ月になろうとしている。米国では、ペンシルバニア大学での行政学修士号取得を皮切りに、コミュニティ財団であるフィラデルフィア財団で調査活動に従事した後、1996年1月より7年半の間フォード財団に在籍する機会を得た。同財団では、世界各地の新興財団に対する助成事業に携わった後、スーザンべレスフォード新理事長の下で、一連の機構改革に伴う助成事業遂行のための制度づくり、プログラムオフィサーの資質向上のための教材づくり等、難しくも大変やり甲斐のある仕事に恵まれることとなった。 米国に滞在する以前も、国際交流基金や、笹川平和財団で助成事業に携わった経験があったものの、米国財団での経験、特にフォード財団で学んだことは、まさに、英語流にいえば、「アイ・オープニング」であることが多かった。それは、たとえば、それぞれの