米ミシガン州立大学の奚志勇教授の研究チームが峡石村で放した「不妊化」したオスの蚊(2024年11月22日撮影)。(c)Xinhua News 【11月29日 Xinhua News】中国の亜熱帯地域に位置する広東省広州市では今夏、高温多雨の天気が長く続き、蚊が媒介するデング熱のリスクへの関心が高まった。市北部白雲区江高鎮の峡石村ではここ数年、「蚊で蚊を制す」対策が取られ、成果を上げているという。 デング熱は主に、ヒトスジシマカなどヤブカ属の蚊に刺されることで感染する。同村では、米ミシガン州立大学の奚志勇(けい・しゆう)教授の研究チームが、共生細菌「ボルバキア」に感染したオスのヒトスジシマカを放すことで蚊を防除する試みを展開している。 研究チームの銭偉(せん・い)研究員によると、ボルバキアに感染したオスの蚊は「不妊化」し、野生のメスの蚊と交配して生まれた卵はふ化せず、成虫の蚊にはならない。「