北海道蘭越町の掘削現場で6月下旬からヒ素などを含んだ蒸気が噴出していた問題で、掘削を行っていた会社は、28日午前、井戸をセメントで埋め戻す作業が完了したと発表しました。 蘭越町にある地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場では、ことし6月29日以降、井戸からヒ素などを含んだ蒸気が噴出し続け、これまでに地元の住民など19人が体調不良を訴えたほか、周辺の森林が変色する被害も確認されています。 掘削を行っていた三井石油開発が、冷却用の水を注入した結果 ▽8月18日から蒸気の噴出がほぼ見られなくなり ▽8月24日からは井戸を埋め戻す作業を始めていました。 会社によりますと、砂利やセメントを使って地表まで井戸を埋め戻す作業が28日午前9時ごろに完了したということです。 蒸気の噴出が始まってから埋め戻しの完了までおよそ2か月かかりました。 三井石油開発は、9月にも専門家を交えた会議を開くなどして住民の健康