台北の若者たちの消費能力は旺盛だが 台北で、「ランチ難民」ならぬ「ディナー難民」に陥った。日曜日のせいか、どのレストランも大賑わい。特に、台湾料理店以上に目につく日本料理店には、そこかしこに行列ができている。 「いま入れますか?」「予約は取ってますか?」「いいえ」「では1時間以上お待ちになります」「それなら結構です」 台北駅の周辺をそぞろ歩きながら、こんな会話を幾度となく交わす。台北の若者たちの消費能力は旺盛だ。 そんな中、「日本産の鮮魚」を売りにした寿司屋も少なくないことに気づいた。店内を覗くと、カップルや家族連れが「爆食い」しているではないか。 「福島の核汚染水を垂れ流すのをやめろ!」――こう吠えまくっている台湾海峡の向こう側とは、まるで別世界だ。 台湾の人々は、「検査して問題なければ輸入すればいいじゃん」と、しごく冷静なのだ。「中国が買わないホタテを台湾が買ってあげよう」という声まで