<元CIA職員エドワード・スノーデンをめぐってはすでに優れたドキュメンタリーがあるが、オリバー・ストーン監督の『スノーデン』は、彼のキャリアの変遷や恋人との関係が描き出され告発の動機を掘り下げる> 以前、コラムで取り上げたローラ・ポイトラス監督の『シチズンフォー スノーデンの暴露』(14)は、29歳の元CIA職員エドワード・スノーデンが、NSA(国家安全保障局)の大量監視に関する内部告発に踏み切る過程をリアルタイムでとらえたドキュメンタリーだった。スノーデン事件を題材にしたオリバー・ストーン監督の『スノーデン』は、このドキュメンタリーと対比してみると、独自の視点がより明確になる。 【参考記事】スノーデンが告発に踏み切る姿を記録した間違いなく貴重な映像 NSAの機密文書を入手したスノーデンは、2013年に米国法が及ばない香港に向かい、滞在するホテルに以前から接触していたポイトラス監督とジャー
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