[高知県中土佐町 12日 ロイター] - 中城竹夫さん(70)は、半世紀にわたってカツオを獲り続けてきた。刺身などの生食はもちろん、かつお節にしたりだしを取ったりと、日本料理には欠かせない魚だ。 だが、中城さんをはじめとする高知県中土佐町久礼の漁師たちはこの2年ほど、経験がない事態に直面している。この時期としてかつてないほど脂の乗ったカツオが水揚げされているのだ。 カツオの重量が重ければその分価格も上がる。しかし、地元の人々や専門家は、これは気候変動の影響と見ており、需要の拡大や乱獲によって脅かされているカツオの漁獲高がさらに打撃を受けるのではないかと懸念している。