先日、シャープはGALAPAGOS(ガラパゴス)を米国、中国、インドなどで海外展開する事を表明した。メインのフォーマットとしてはePubが採用されることとなった。日本ではXMDFをメインのフォーマットにしているのでシャープが世界標準に屈したと思う人もいるかもしれない。また世の中には日本のガラパゴスがXMDFをメインのフォーマットにしていることで「世界標準ではない」と頭ごなしに批判する人がいる。これら人はXMDFどころかPDFやePubなど各フォーマットがなにを目指しているのかまったく理解していない。今回はこれらのフォーマットを比較してシャープの戦略について考察してみよう。 XMDFのフォーマットを語る前に、まずPDFとePubを比較しておくと話が理解しやすくなる。なぜなら、XMDFはPDFとePubの両方のいいところを兼ね備えているからだ。 PDFといえばソフトウェアや電気製品の説明書など
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