フォークランド、もう守れない=国防予算削減で元英海軍高官 フォークランド、もう守れない=国防予算削減で元英海軍高官 【ロンドンAFP=時事】英紙デーリー・メールは14日、キャメロン政権が進める緊縮財政の結果、英領フォークランド諸島の防衛が「もはや不可能になりつつある」と、英海軍の元高官が指摘したと報じた。 アルゼンチンと領有権を争う同諸島には1982年、同国軍が突如侵攻。フォークランド紛争となり英軍が勝利したが、同紛争に関わった元高官は「今や空母はない。米国の支えもない。これで29年前と同じことをするのは無理だ」と述べた。 英政府は国防予算の8%削減を断行。空母「アーク・ロイヤル」を退役させ、ハリアー垂直離着陸戦闘機の運用をやめた。この結果、フォークランド紛争で活躍した空母からのハリアー機発着は既に行えない。(2011/06/14-22:00)