いじめをなくしてもいじめ問題は解決しない ストレスの発散のさせ方を知らず、酒を飲み過ぎ、食生活が乱れている…、 それで胃潰瘍になったサラリーマンが 「胃があるから胃潰瘍になるんだ。胃なんかなければいい」という。 あるいは、信号無視で事故を起こした暴走族が 「信号がなければ、信号無視もない。信号があるのがいけないんだ」という。 こういう例なら誰でもおかしな理屈だと思うでしょう。 では、「いじめがあるのがいけない」「体罰があるのがいけない」「校則があるのがいけない」という 新聞論調も、実はこれと同じだ、ということはお分かりでしょうか。 体罰と暴行は「目的」が違う 以前、兵庫県の高校で、遅刻した女生徒が鉄の門扉にはさまれて死亡するという事故がありました。この時やはり出てきたのが、マスコミの「校則不要論」です。 胃も信号も校則も、大切な目的があって存在します。 胃は食物を消化するため、信号は交差点