岩手県山田町で被災者の緊急雇用創出事業を受託しているNPO法人「大雪(だいせつ)りばぁねっと」(岡田栄悟代表理事)が給与のほとんどを支払えなくなっている問題で、法人がリース会社にリース料を支払って運営している無料浴場の建設を、昨年度、盛岡市の建設会社に約1億3330万円で発注していたことが20日、分かった。 法人は昨年度、組み立て費約4276万円を建設会社に支払ったが、使途に不明な点の多いリース料の一部が建設会社への支払いに充てられた可能性もあるとして、県も近く、町からの要請を受けてリース契約の実態などを調べる方針。 県などによると、法人が町から受託した緊急雇用創出事業の一環として運営していた無料浴場「御蔵の湯」(営業休止中)を建設したのは盛岡市の建設会社。県が確認した契約書によると、消費税抜きで1億2695万円で、法人から請け負っている。 ところが、浴場(未登記)の所有権は、法人が組織す