はちみつ入りの離乳食を与えられた生後6カ月の乳児が死亡するという痛ましい事故のニュースが報じられました。はちみつを乳児に与えてはいけないのはなぜでしょうか?小児科医の森戸やすみ先生に伺いました。 Q. 赤ちゃんにはちみつを与えてはいけないのはなぜ? A. 「乳児ボツリヌス症」を発症する危険があるからです。 はちみつには「ボツリヌス菌」という食中毒菌の芽胞が含まれていることがあり、1歳未満の乳児が摂取すると「乳児ボツリヌス症」を引き起こす可能性があります。 ボツリヌス菌は、低酸素状態に置かれると「芽胞」という殻を作り出して発芽し、強い毒素を出します。この芽胞は熱にとても強く、一般的な加熱調理をしただけで除去することはできません。 乳児ボツリヌス症にかかると、まず便秘から始まり、しだいに全身の筋力が低下し呼吸困難などを引き起こします。最悪の場合死に至ることもあります。 Q. 1歳以上の子には、