宗派を超えた全国の若手僧侶のグループが、肉や卵、乳製品、化学調味料などを使わないレトルトカレーを開発した。名付けて「ほとけさまのやさしい精進カレー」。10日に横浜市鶴見区の総持寺で開かれる全日本仏教青年会(倉島隆行(りゅうぎょう)理事長)の全国大会で先行販売し、年内にもインターネットで本格販売する。 全日本仏教青年会の有志でつくる「全国カレー好き僧侶の会」(吉田武士代表=長崎県大村市・長安寺住職)のメンバー8人が、「カレーで仏教を盛り上げよう」と企画した。仏教とカレーはともにインド生まれ。日本に伝わって独自の進化を遂げるなど、共通点が多いことに着目した。事務局長の松崎智海(ちかい)さん(北九州市・永明寺住職)は「カレーという国民食を通じて、お寺や仏教、お釈迦様への親しみを持ってほしい」と話す。 「やさしい精進カレー」は肉や卵、乳製品、白砂糖のほか、化学調味料、保存料、合成着色料、香料を使っ