幼いころからの早寝・早起き・朝ごはんの習慣が、子供の健全な育成に大きな影響を与えていることが、最近のさまざまな研究で明らかになっている。 文部科学省が主催した報告会では、朝食が脳の働きに与える影響や、朝食の習慣が児童の体力向上につながった例などを、各分野の専門家がスライドを使って解説。実際に子供たちの生活改善に成功した教育関係者も出席し、成功の極意や課題などを紹介した。 初めに、ゲーム「脳トレ」の監修を行ったことで知られる東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授が、朝ごはんが脳の働きに与える影響について医学的見地から説明。 川島教授によると、朝食の献立ごとにグループ分けした小学生に計算問題を解かせたところ、洋定食を食べた組は効率が良かった一方で、おにぎりのみを食べた組は朝食抜きの組とあまり変わらない結果になったという。川島教授は「脳を活性化させるにはバランスの取れた朝食が大切」と結論づけた。