国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発をきっかけに航空産業の発展を期して愛知県が昨年11月、豊山町にオープンした航空博物館「あいち航空ミュージアム」に、第二次大戦時の戦闘機「ゼロ戦」の復元機が展示された。展示に際しては「戦争賛美につながる」などと反対の声が出るなど議論もあったが、かつて世界の航空界をリードした技術の結晶として暫定公開にこぎ着けた。現代の若者にも人気を集める「ゼロ戦」。訪れた人からは「史実を隠してはならない」「公開で戦争は絶対あってはならないと訴えることも大切」といった声が聞かれた。 当時の最先端技術に関心 国産初のプロペラ旅客機「YS11」や国産技術で開発したヘリコプター「MH-2000」など6機が並ぶ博物館1階の実機スペース。ゼロ戦は、その片隅の壁で区切られた場所に静かに置かれている。 濃い緑の機体に先端の黒いエンジンフードがついた外観、高速を
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