欧米諸国は新型コロナウイルス感染流行との闘いで大きな課題に直面している。新型コロナ危機の発生から10カ月にもなるというのに、人々がどこでウイルスに感染しているのかほとんど知られていないのだ。 米国と欧州では感染者が過去最高を更新し、問題は一段と深刻になっている。当局者に対しては、経済に大きな打撃を及ぼしている広範な活動制限ではなく、感染の発生場所に絞った制限を導入するよう圧力が高まっている。 ドイツでは現在、陽性と判明した人の75%について、当局は感染場所を突き止められていない。オーストリアではその割合は77%に上る。スペイン保健省によると、10月最終週の新規感染者のうち、感染源が特定されたのはわずか7%にすぎない。フランスとイタリアでは、過去の陽性者にさかのぼれる新たな感染は2割程度だ。 ...
Google Cloud は今年 8 月に Harvard Global Health Institute とのパートナーシップのもとで COVID-19 Public Forecasts を公開しました。このサービスは予測開始日から将来 14 日間における米国内の COVID-19(新型コロナウイルス感染症)陽性者数や死亡者数などの予測を提供しています。この度、本サービスを日本にも拡張し、COVID-19 感染予測(日本版)の提供を開始します。日本版では予測開始日から将来 28 日間のあいだに予測される国内の陽性者数や死亡者数等の予測値を表示します。 米国で提供している COVID-19 Public Forecasts は AI と膨大な疫学的データを組み合わせ、さらに、時系列の予測を扱う斬新な機械学習のアプローチを採用することで実現しました。米国向けのこの初期モデルは今年 8 月に初
2020年合衆国大統領選を目前に控えた11月1日早朝未明、ふと気がついて本邦のCOVID-19新規感染者数の統計を見た筆者は、驚くべき変化を見付けました。 おやおや、本邦、秋の波が始まっているじゃん。 これからいろいろな分析、評価、予測が一斉に変わるからこの先4週間は注目ね。 ホント不思議なことに、第二波以降、本邦は合衆国の一月遅れをきっちりなぞっているのよね。https://t.co/EfO2JyEb3vhttps://t.co/rMKI83IQXr pic.twitter.com/hkO0GFA3OB — Hiroshi Makita Ph.D. (@BB45_Colorado) October 31, 2020 このとき筆者は、本邦における「秋の波」(第3波)を、暫定的に起点10/9で*10/24頃から既に指数関数的増加に移行していると見做しました。筆者の体は一つしかないとはいえ、気
11月9日にファイザー社とビオンテック社が共同開発するワクチンの中間解析が発表され、90%の予防効果がみられたとのことです。 両社からの発表の要約としては、 ・新型コロナの既往のない参加者を対象とした中間解析において、ワクチンは新型コロナの予防に90%以上の有効性が認められた。 ・解析では、試験参加者における94例の新型コロナの確定症例を評価した。 ・試験参加者は43,538人で、42%が人種・民族的に多様な背景を持つ人々であり、重大な安全性の懸念は認められず、安全性および追加の有効性に関するデータは引き続き収集されている。 ・米国食品医薬品局(FDA)への緊急使用許可申請については、安全性のマイルストーン達成後、11月第3週目を予定している。 ・ワクチンの性能を評価するため、さらなるデータを収集し、確定症例164例の最終解析まで臨床試験を継続する。 というものでした。 新型コロナワクチン
治療薬開発の領域もITの進展が貢献する。富士通はペプチドリームなどと共同で、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発を目指す新会社を設立した。最短で2021年秋の臨床試験を目指す。 ペプチドリームと富士通、みずほキャピタル、竹中工務店、キシダ化学の5社が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬の開発を目的とした合弁会社ペプチエイドを設立した。株主構成はペプチドリーム25%、富士通25%、みずほキャピタル24.9%、竹中工務店16.7%、キシダ化学8.3%。医薬品の研究や開発・製造、販売および輸出入と付帯する事業を担う。 ペプチドリームは独自の創薬開発プラットフォームを使い、COVID-19治療薬の開発候補化合物の同定を進めている。新会社はペプチドリームからCOVID-19の候補化合物の譲渡を受け、前臨床試験から人手の有効性確認に必要となる臨床試験までの実施を目指す。候補化合物の特定
ミシガン州カラマズーではアメフト場ほどの広さの土地が輸送拠点へと変貌した。大型冷凍庫350台が設置され、世界に出荷される前の何億回分もの新型コロナウイルスワクチンの到着を待ち受けている。 この施設は米製薬大手ファイザーが築いているサプライチェーン(供給網)のハブとなる。コロナ禍の解決手段となり得るワクチンが広く待たれる中、その配送を担う供給網が構築されている。ファイザーは今年、最大1億回分を出荷したい考えで、2021年にはさらに13億回分の出荷を目指す。 ワクチン候補の試験を行っている他のメーカーと同様に、ファイザーも自社のワクチンが米食品医薬品局(FDA)や他国の規制当局の承認を得た時点で迅速に動けるよう、提携する物流業者と下準備を進めている。 「史上最大のワクチン接種作戦だ」とファイザーのバイスプレジデント(供給網担当)、ターニャ・アルコーン氏は語る。「FDAの承認が下りれば、その後は
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もう一つ注目しておきたいのは、感染力のピークが発症直前の無症候の段階で訪れるという推定である。このHeらの研究では、発症前に感染が起きた割合は44% (95%信頼区間25–69%) に達するとしている。 そもそも病院に訪れないであろう無症候者・軽症者が大量におり、その上病院に行く者ですら感染の半分は病院に行く前に終わっているのだとすれば、陽性者を隔離するというストラテジーだけでは感染拡大を防げないことになる。PCR検査の1回の感度が7割程度という過去の知見(例1、例2、例3)と合わせれば、「病院に来た感冒症状患者全員にPCR検査し、陽性者を隔離する」という戦略で防げる感染は甘く見ても3割程度、厳しめに見れば1~2割程度となり、大半の感染を素通ししてしまうことになる。 あえて検査→隔離戦略一本で解決しようとするならば、発症前でも検出できるよう、PCR検査とは全く違うレベルの検査――皆が毎朝自
東京都は17日、都内で新たに201人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。1日で200人を超える感染が確認されるのは初めてで、これで都内で感染が確認された人は2794人になりました。 東京都は17日、都内で新たに10歳未満の子どもを含む201人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。 このうち、およそ67%にあたる134人は今のところ感染経路が分かっていないということです。 また都は、15日と16日発表した感染者数について、それぞれ1人ずつ少なかったと訂正しました。 これにより、 ▽15日は127人から126人、 ▽16日は149人から148人になります。 これで都内で感染が確認されたのは2794人になりました。 都は引き続き、人と人との接触を減らすため、 ▽都民に対しては、食料の買い出しなど生活に必要な場合を除いて原則として外出しない
新型コロナウイルス感染症の流行が始まってから3カ月が経ち、治療薬の臨床試験結果が報告され始めている。しかし、「特効薬」はまだ発見されていない。 by Antonio Regalado2020.03.26 190 40 3 3 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬開発のための綿密な臨床試験の結果が公表されはじめているものの、いまだ治療薬は見つかっていない。 今年1月、新たな呼吸器疾患である新型コロナウイルス感染症が広く拡大しはじめ、(中国に始まり、続いて米国、イタリア、フランスの)医師は、他の治療目的で使用されている、安全性がある程度証明済みの既存薬を用いた臨床試験を開始した。最初にアウトブレイクが確認されてから3か月経った現在、第一陣の綿密な臨床試験(薬が実際に新型コロナウイルス感染症に効くかどうかを調べる研究)の結果が公表され始めている。これまでに3件の臨床試験結果が報告
At the Center of a Storm: The Search for a Proven Coronavirus Treatment Taking an experimental drug can be worse than taking nothing at all, warns Dr. Andre Kalil: “You are treating emotion.” Dr. Andre Kalil, an infectious diseases and intensive care specialist at the University of Nebraska Medical Center in Omaha, is a principal investigator in a major trial of a drug to treat Covid-19.Credit...T
ドイツの研究者らは今後数週間で数十万件のコロナウイルス抗体検査を実施したいと考えていると、デア・シュピーゲル(Der Spiegel)が報じた。 抗体検査で陽性となった人には、コロナウイルスのロックダウンによる行動規制を早期に解除する「免疫証明書」を与える。 イギリスを含む他の国々も、封鎖を緩和するための大規模なテストを計画している。 ドイツではもうすぐ、コロナウイルスに対する抗体検査で陽性反応が出た場合は「免疫証明書」が発行され、他の人よりも早くコロナウイルス対策の封鎖から逃れることができるようになるかもしれない。 ドイツは国全体が封鎖され、一部地域では厳重な隔離が行われている。 しかし、ブラウンシュバイクにあるヘルムホルツ感染症研究センターの研究者らは、今後数週間で数十万件の抗体検査を実施し、人々がロックダウンから解放されるようにしたいと考えていると、デア・シュピーゲル(Der Spi
厚労省の新型コロナウイルス専門家会議は1日、会見を開き、「医療崩壊はオーバーシュートの前に起こる」との見解を示した。 【速報】「医療崩壊」に警鐘 専門家会議 専門家会議の尾身茂副座長は「我が国では諸外国でみられているような爆発的患者急増、いわゆるオーバーシュートはみられていないが、都市部を中心にクラスター感染が次々と報告され、感染者数が急増している」とした上で、「医療供給体制がひっ迫しつつある地域が出てきており、医療供給体制の強化が喫緊の課題となっている」と指摘。 また、強調すべき部分として「医療崩壊=オーバーシュートと解される向きがあったと思うが、実際には新規感染者数が急増し、クラスター感染が頻繁に報告されている現状を考えれば爆発的感染が起こる前、つまりオーバーシュートが起こる前に医療供給体制のひっ迫、医療体制の限度を超える負担、機能不全に陥ることが予想される。医療崩壊といわれる現象は、
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