国境，国民，国家――「民族自決」批判 - Danas je lep dan.

以前書いた， 分断と同胞――右翼としてとるべき態度について小考 - Danas je lep dan.の続きというか補足的なもの。かなーり観念論なので注意。 いきなり本題に入るが，「エスニシティ」や「民族」という枠組みは可変性を持つ。永続する民族はない。俺の属す大和民族や，アイヌ民族，琉球民族というのは，いずれ消えていく，人類の長い歴史の中の泡沫のような存在だ。これは基本的前提として共有されねばならない。 そしてまた，排斥を行わない人間集団は存在し得ない。5人を友人にするのならそれは6人目を排斥して集団を作っているということだ。また差異の「発見」や自覚において，何を基準にするか，閾値をどこに設定するかは完全に恣意的だ。いつマジョリティの一員がマイノリティに転換するか，あるいは新しいマイノリティが創出されるかは，完全に状況によるとしか言いようがない。 その上で。抑圧のない共同体は有り得ず

[medapan]

　非愛国者の立場で言えば、個人の人権が守れるのなら国だの民族だのこだわらないし、守れないのなら平等にゴミだけどね（本文関係なしのコメント）。

[sillyfish]

国家は参入の自由が保障された共同体ではないからなあ…/人間集団が何らかの排除を避けがたいことが現在の特定の境界を肯定する理由にはならないし、「民族」の境界と国境がある程度一致する国に都合がよすぎないか

[yingze]

id:Mukke その建前も含めて中国が進めてる「中華民族」そのものです。wikipediaの中国語版「中華民族」と討論ページも含めてお薦め。

[nozomi_private]

民族という概念は支配のための口実にもなるし弱者が生き抜くための輝くアイコンにもなってしまっている。が国家がその解答になるかといえばそれは近代の実験で否定された。今のトレンドは共同体だがEUの実験は？

[Yagokoro]

お気楽過ぎる。民族や国家は常に個人を抑圧し殺してきた。民族も国家も宗教もあらゆる団結のイデオロギーに大きな違いは無い。必要な事は全てを最低限度にすること。国家も民族も宗教も。

[r-west]

前半はいいけど、後半の根拠になってない。本人の言う通り国家を楽観し過ぎ。要約すると、人間はほっとくと暴れるから適当な枠嵌めて弾圧せよ

[Domino-R]

ただ現実には国家という枠組は民族間の対立を顕在化する役割をしていると思う。誰も自分の利害を代表する存在を必要としている。その観点で民族も国家も差はないし、少数者さえそれ以上の機能を求めていない。

[hitouban]

棚上げ力、と読んだ。21世紀の知恵、なのかなぁ/関係ないけど台湾有事の話で殊更にチベットを引き合いに出す方は筋が悪いと思うの。

[matsunaga]

「民族」も「国家」も幻想の枠組み。文化相対主義に立つことで解決を図るべし。／国家の枠が不幸を生んでいるクルドなどの例がこの記事への反証となる。

[hsksyusk]

「現実に民族の名の下でおきている抑圧や差別といった社会問題」って、民族対立が原因の根本にあることって少ない気がする。抑圧や差別をすると利益がある集団に、民族が利用されてるような。

[trinh]

強者の論理であることは確かだが、さて（原則論という意味での）代案は。

[mahal]

元々、国家という単位自体が、民族間利害のアービトレイターという側面はあった訳で、この議論は正当だとは思うけど、読み手によってはトートロジーに聞こえるかも。

[NOV1975]

五人組すなわち六人目排斥ってのは違うと思うけどそれはさておき、民族的境界を実在の土地に置かないためにもお互いについて尊重することは必要だね。

[REV]

ブクマを先に読んだので、おおむね同意とする。「自決」する主体より、上の何かが最低限の人権を保障しないと、「やられる前にやれ」な、ルソーの自然状態に…あれ？

[Mikagura]

私の場合、この点に加えて、激しい抑圧にさらされた民族の武装闘争、これを完全に否定することもできないかなぁ、と思う。あくまで「眼には眼を」理論の範疇でだけど。

[zu2]

何か違う気がする