SF世界では良く題材に取り上げられるパラレルワールド。これは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。 私たちの世界に平行してパラレルワールドが存在しているという考えはフィクションでなじみ深いものだが、この多世界解釈と呼ばれるものが、実は量子力学の解釈への答えになる可能性があるのだという。
SF世界では良く題材に取り上げられるパラレルワールド。これは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。 私たちの世界に平行してパラレルワールドが存在しているという考えはフィクションでなじみ深いものだが、この多世界解釈と呼ばれるものが、実は量子力学の解釈への答えになる可能性があるのだという。
先日朝日カルチャーセンターの以下の講義に参加した。 朝日カルチャーセンター新宿:酒井泰斗「独学者のための社会学入門」(全2回) - 日曜社会学>社会学的告知 - 日曜社会学>社会学的告知 内容はネットに書いてはいけないことになっているので特に触れないが、行動科学の遺産というものがあると。 比喩的に言うと、世界各地に超古代文明の遺産が散らばっているのだが、文明が消え去ってしまったため、それらがかつてひとつの文明に属していたことは忘れ去られてしまった。そんな感じで、行動科学の遺産は、人文学のいろいろなところに散らばっている。 で、個人的に分析哲学における行動科学の影響が気になっていたので、これを読んだ。大変におもしろかった。 Donald Davidson and the Analytic Revolution in American Philosophy, 1940-1970 | Joel
要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター記憶神経回路チームのジョシュア・ジョハンセンチームリーダーらの研究チーム※は、ラットを使った実験で、恐怖体験の記憶形成において従来の仮説は有力であるものの、それだけでは十分ではなく、神経修飾物質の活性化も重要であることを示しました。 私たちは、日常のささいな出来事は簡単に忘れてしまいます。一方、恐怖を感じた体験は記憶として残ります。これまで、記憶の形成は「ヘッブ型可塑性[1]」によって形成されるという説が有力でした。互いにつながった2つの神経細胞(ニューロン)が同時に活動し、その結合(つながり)が強化されることによって記憶が形成される、という仮説です。しかし、この仮説は、実際に記憶を形成している最中の脳内においては、未だ検証されていませんでした。 研究チームは、光遺伝学[2]とよばれる神経活動を操作する技術を用いて、ラット脳内の扁桃体の神経活
By El Zoid 年を取ると共に脳は老化し、学習能力が衰えることが知られており、これは年齢と共に「脳の可塑性」が減少するからと考えられてきましたが、高齢にもかかわらず若者と同じく視覚的な学習効果が見られる人は、若者とは脳の違う部位を活用していることが明らかになっています。 White matter in the older brain is more plastic than in the younger brain : Nature Communications : Nature Publishing Group http://www.nature.com/ncomms/2014/141119/ncomms6504/full/ncomms6504.html Many older brains have plasticity, but in a different place | Ne
世界的出版社のMacmillan Science and Education(マクミラン)が学術論文のフルテキストを無料で閲覧でき、共有できるイニシアチブを発表しました。このイニシアチブへ科学誌Natureが一早く賛同したため、無料でNature論文が過去の論文も含めてフルテキストで閲覧できるようになります。 Index of News Article – Macmillan http://se.macmillan.com/Media/News/Content-Sharing-Announcement/ Press release archive: About NPG http://www.nature.com/press_releases/share-nature-content.html 世界的な出版社Macmillan Science and Education(マクミラン)は、20
量子力学の教科書に載るような新しい実験が報告された。20世紀物理学の巨人、アインシュタインとボーアの間で1930年前後に展開された熾烈な量子力学の解釈論争は物理学に大きな刺激を与え続けた。その論争で使われた2重スリットの思考実験を分子レベルで実現することに、東北大学多元物質科学研究所の上田潔(うえだ きよし)教授らが初めて成功した。フランスのソレイユシンクロトロン放射光施設のカタリン・ミロン研究員、刘小井(リュー・シャオジン)研究員、スウェーデン王立工科大学のファリス・ゲルムハノフ教授らとの国際共同研究で、12月1日付の英科学誌ネイチャーフォトニクスのオンライン版に発表された。 科学史上最も有名な量子力学論争で思考実験として提案されたのが2重スリット実験だった。細長く切った隙間(スリット)が並行に2つ並んだ板を光が通過すると、スクリーンに干渉縞が現れる。量子力学では、電子などは粒子と波の両
1905年にアルバート・アインシュタインが唱えた相対性理論は20世紀科学の中でも最も有名な理論だろう。この理論は時空における物理現象を説明する理論で、ブラックホールの存在を予言したり、重力で光が曲がることを予測したりと、さまざまな物体の振る舞いを説明してくれる。 だが、その名が一般にもよく知られている事実とは裏腹に、それを日常で感じる機会は少ないかもしれない。そこで、我々の身近で相対性理論が利用されている8つの事例を紹介しよう。 1. GPS この画像を大きなサイズで見る GPSを利用したカーナビは人工衛星を介して正確な現在位置を把握することができるが、ここで相対論的効果が考慮されている。これは人工衛星が光速とまでは行かないまでも、非常に高速で移動しているからだ。 人工衛星は地上20,300kmの高度を時速10,000kmで飛んでおり、毎日4マイクロ秒(1マイクロ秒=100万分の1秒)の時
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岡山大学は、光合成による水分解反応を触媒する光化学系II複合体の構造を1.95Åの分解能で突き止めることに成功したと発表した。 同成果は、岡山大学大学院自然科学研究科の沈建仁 教授(同大光合成研究センター長)、菅倫寛 助教、秋田総理 助教、理化学研究所 放射光科学総合研究センター利用システム開発研究部門ビームライン基盤研究部の山本雅貴 部長、同生命系放射光利用システム開発ユニットの吾郷日出夫 専任研究員らによるもの。詳細は11月26日(英国時間)に、英国の科学雑誌「Nature」に掲載された。 藻類や植物が行う光合成の酸素発生反応は、葉緑体にある「光化学系II複合体」と呼ばれる19個のタンパク質から構成されるタンパク質複合体によって行われている。 これまで研究グループは日本の温泉由来のラン藻の一種から取り出した光化学系II複合体の結晶を作成し、その構造をSPring-8の放射光X線を用いて
我々は、現実をありのまま見ているわけではない。赤外線も見えなければ紫外線も見えないし、網膜に刺激がきてから知覚が成立するまでに約100ミリ秒の遅れが存在している。我々が見ている世界は常に現実から遅れ、脳が処理した映像を「見せられている」と言える。脳の後方、後頭葉に位置する一次視覚野には、網膜から皮質への二地点間マッピングがあって、そこで視野の光や方向や位置が表現される。目からのインパルスは大脳皮質までまわって、一部はその過程で脳の反対側にまわり、視野の左半分は右後頭葉へ、右半分は左後頭葉へ行く。ちょうど逆向きになるわけだ。つまり後頭葉がどちらか、損傷を受けると視野が欠けたりといったことが起こる。 我々は現実を脳で見ているのだから、脳に異常が起これば見えなくなるし、あるいは存在しないはずの物が見えるようになったりする。本書『見てしまう人びと:幻覚の脳科学』はおもに一般向けの脳科学本を出してい
時代、地域や人種の壁を超えて共通する「人間の本性」とは、どのようなものなのか。そして、その本性はどのようにもたらされたのか。性の進化を理解することが、これらの謎を解く鍵であると著者は説く。 いくらでも多くの子孫を残せる男と、出産に多大なコストのかかる女。異なる戦略を持つ2つの性の軍拡競争にも似た競い合いは、人類の誕生から数百万年間休まず続いている。なにしろ、異性を魅了し子孫を残さなければ、自らの遺伝子は消えてしまうのだ。狩猟採集生活では一夫多妻は珍しく、農耕生活では一夫多妻がありふれたものであることなどを通して、男と女の進化を支えた戦略を理解すれば、性を巡る争いとしての恋愛がもっと上手になる、かもしれない。 「人間の本性」という壮大過ぎるとも思われるテーマに挑む著者マット・リドレーの特徴は、その圧倒的な証拠の収集力とそれを1つのストーリーにまとめあげる論理の構築力にある。本書においても、知
By Ghita Katz Olsen 地上に生えているキノコの多くは菌根菌と呼ばれる菌類で、菌根を土の中に張り巡らし、生えている付近の植物の根にくっついて、栄養素やエネルギーを交換して共生していることが今までの研究から判明しています。「地球のナチュラルインターネット」と呼ばれることもあるキノコと植物の共生ネットワークの中では、人間が使用しているインターネットで起こっているのと同じようなことが発生しています。 BBC - Earth - Plants talk to each other using an internet of fungus http://www.bbc.com/earth/story/20141111-plants-have-a-hidden-internet キノコの菌根ネットワークを簡単に言うと、キノコが菌根を介してリン酸や窒素を植物に供給し、その代わりに植物から光
by Francisco Martins 感染すると脳の海馬に影響を与え、人間の認識能力を低下させるウイルスの存在が報告されました。調査では被験者の44%が感染していたこのウイルスの感染経路は不明で、人体には「無害」であるとのこと。 Chlorovirus ATCV-1 is part of the human oropharyngeal virome and is associated with changes in cognitive functions in humans and mice http://www.pnas.org/content/111/45/16106.abstract Scientists Discover a Virus That Subtly Changes the Brain to 'Makes Humans More Stupid' http://www.
『ダークナイト』『インセプション』で知られるクリストファー・ノーラン監督の最新作『インターステラー』が、11月22日(土)に日本公開を迎える。『インターステラー』は"星と星との間"を意味する言葉で、地球環境の変化と食糧飢饉で人類の滅亡が近づく中、移住可能な惑星を探しに宇宙へ旅立つ壮大な冒険と、運命を担うことになった男と娘の感動的な絆のドラマが描かれているという。秘密主義で知られるノーランらしく今回も内容の多くはまだ謎に包まれているが、公開を前に、人類が太陽系を離れてほかの惑星へ移住するというストーリーに、現代の科学がどの程度近づいているか、宇宙ライターの目線で検証する。 移住できる新惑星はいずれ見つかる? 研究進む系外惑星 太陽は、自ら輝いている星、つまり恒星。私たち人類が住む地球から一番近い恒星が太陽である。そして、太陽以外の恒星の周囲を回っている惑星を、系外惑星と呼ぶ。『インターステラ
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