死亡後「陽性」金沢の男性 コロナ疑い 難しい判断 インフルエンザとの同時流行に備え、石川県内では先月、新型コロナウイルスと双方の検査に対応できる指定医療機関が百八十カ所まで拡充されていた。先月二十六日の死亡確認後に新型コロナ感染が分かった金沢大准教授の高橋広夫さん=享年四十二=は、整備されたはずの新たな体制の中で、検査を受けられなかった。(辻渕智之、戎野文菜) 厚生労働省は今秋、見極めの難しい新型コロナとインフルの検査診療を主に地元の診療所などで対応してもらう方針に転換した。石川県は先月、感染の疑われる発熱患者らを検査、診療できる医療機関として百八十カ所を指定していた。 この新体制ではまず、かかりつけ医など身近な医療機関に電話相談してから受診する。そこが指定医であればそのまま検査ができ、指定外であれば指定医を紹介される。県が新設した「受診相談センター」には原則、土日や夜間、受診先を迷う場合
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