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ブックマーク / www.magazine9.jp (21)

  • 「非の打ち所のない貧しい人」ってどこにいるの? 〜高校生バッシング、もういい加減やめませんか〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    自民党の片山さつき氏が、また余計なことを言っている。 発端は、8月18日にNHKのニュースで放送された「子どもの貧困」特集。私は見ていないのだが、そこに出ていた母親と2人暮らしの高校3年生の女子生徒について、部屋にアニメや漫画関連のグッズがたくさんあったとか、果ては人らしき人物のTwitterによると、1000円以上のランチべてるとか同じ映画を何度も見てるとかコンサートに行ってるとか、そのようなことから毎度恒例の「当に貧困なのか」といった声が上がる――という展開に。そんなネット上での騒動に対し、片山さつき氏は以下のようにコメント。 「拝見した限り自宅の暮らし向きはつましい御様子ではありましたが、チケットグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思い方も当然いらっしゃるでしょう。経済的理由で進学できないなら奨学金等各種政策で支援可能!」「追加の情報とご意見

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  • マガジン9〜この人に聞きたい『C・ダグラス・ラミスさんに聞いた』(その1)〜

    070620up ダグラス・ラミスさんに聞いた(その1) 沖縄と9条と日米安保 「憲法9条は沖縄の敵である」そんなショッキングな言葉を、昨年沖縄の新聞で見つけました。 それは何を意味しているのでしょうか? 沖縄から発信を続けている政治学者のダグラス・ラミスさんにお聞きしました。 C・ダグラス・ラミス 1936年、サンフランシスコ生まれ。政治学者。元津田塾大学教授。著書に『憲法と戦争』(晶文社)『経済成長が無ければ私たちは豊かになれないのだろうか』『憲法は政府に対する命令である』(以上平凡社)『普通の国になりましょう』(大月書店)他多数 ダグラス・ラミスさんは、現在沖縄を拠点にして執筆や講演活動を続けてらっしゃいます。昨年の8月13日、「沖縄タイムス」のコラムにショッキングな言葉を見つけました。「憲法9条は、沖縄の敵なのである」。これは、村主道美学習院大学教授のことばを引用したものですが、同

  • 伊勢崎賢治さんによる特別寄稿。「安保法制は阻止すべき。けれど、そこで終わらせてはいけない」(その1)

    憲法学者らによる反対の声が相次ぐなど、現在国会で議論されている「安保法制」の違憲性が、日に日に明らかになっています。一方、それとは少し違う観点から批判の声をあげているのが、東京外国語大学教授の伊勢崎賢治さん。アフガニスタンや東ティモールの紛争後処理に関わり、国連PKOを率いた経験もある伊勢崎さんは、今回の法案を「自衛隊員のリスクを格段に高めるもの」として強く批判する一方、「政府の違憲行為は、今に始まった問題ではない」とも指摘しています。「このまま矛盾を解消しようとせず、今回の法案を止めて『よかったよかった』で終わるのなら、きちんと改憲したほうがずっとまし」だという伊勢崎さん。その理由について、そして今回の法案の問題点について寄稿いただきました。2回に分けてご紹介します。 いせざき・けんじ 1957年東京生まれ。大学卒業後、インド留学中にスラム住民の居住権獲得運動に携わる。国際NGOスタッフ

    伊勢崎賢治さんによる特別寄稿。「安保法制は阻止すべき。けれど、そこで終わらせてはいけない」(その1)
  • マガ9に登場した憲法学者の方々(その1)小林節慶応大学名誉教授│こちら編集部

    憲法学者の方々の発言が、テレビ、新聞、記者会見などで聞かれるようになりました。ここまで注目されるようになったのは、マガジン9も10年やってますが、初めてのことのように思います。 やはり発端は、「6・4」ショックとも言うべき、憲法審査会に参考人として呼ばれた憲法学者たちが「集団的自衛権は違憲」とはっきり語られたことではないでしょうか。そして、中でもこの方の発言には、パンチ力がありました。小林節慶応大学名誉教授です。かつては自民党の改憲草案づくりのアドバイザーも務められていた9条改憲派として知られていますが、立憲主義をないがしろにする政治家たちが増えたことを憂い、「『憲法なんてどうでもいい』とする、その態度が耐えられないんだ」と当時のインタビューでも怒りをあらわにされていたのが印象に残っています。 以前より何度か「マガジン9」にはインタビューや、伊藤真塾長との対談で登場いただき、きびしくも的を

    マガ9に登場した憲法学者の方々(その1)小林節慶応大学名誉教授│こちら編集部
  • ホルムズ海峡封鎖で「餓死者、凍死者が」とか言うけど、もう充分出てるけど?? の巻‐雨宮処凛がゆく!-第337回

    連日、安保関連法案についての審議が報じられている。 国会中継や報道番組で安倍首相の答弁を聞くたびに、論理破綻した言葉遊びみたいなもので当にこの国が根底から変えられようとしていることに、怒りばかりが湧いてくる。 そんな安保関連法案が審議入りした翌日の5月27日、東京新聞に掲載された斎藤美奈子さんの「音のコラム」に驚愕した。審議入りの日、2006年から3年間自衛隊トップの統合幕僚長をつとめた斎藤隆氏は以下のように述べたのだという。 「これまでの活動で戦死者が出なかったのはラッキーだったが、そのことに甘えていてはいけないのではないか。国家や国民は戦死者にどのように向き合うか、そろそろ考えておく必要がある」 一方、5月23日の朝日新聞「声」欄には、読者から「今回の自衛隊の任務拡大は、一般の雇用契約で言えば重大な変更にあたるはずだ」という投稿があり、その視点に頷いた。 現在、自衛隊員抜きで、彼ら

    ホルムズ海峡封鎖で「餓死者、凍死者が」とか言うけど、もう充分出てるけど?? の巻‐雨宮処凛がゆく!-第337回
  • 私たちは「橋下徹」におさらばできたのか│映画作家・想田和弘の「観察する日々」 | マガジン9

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第28回 私たちは「橋下徹」におさらばできたのか 大阪市を廃止し分割する構想が、住民投票によって僅差で否決された。 拙著『日人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)やツイッターなどで繰り返し申し上げてきたように、橋下徹という政治家は日の民主主義にとっては脅威であり、危険な人物である。 そして彼が強硬に押し進めてきた大阪市廃止分割構想は、多くの地方自治や行政学の専門家が指摘するように、リスクばかりでメリットが見出せない、来ならば議論の俎上に上がろうとする時点で退けられなければならなかった「トンデモ構想」である。 したがって、それが住民投票で否

    私たちは「橋下徹」におさらばできたのか│映画作家・想田和弘の「観察する日々」 | マガジン9
  • 「橋下徹の言論テクニックを解剖する」中島岳志‐マガジン9

    マガジン9 憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。 |「マガジン9」トップページへ|「カフェ・ハチャムの挑戦」:バックナンバーへ| 2011-11-09up 中島岳志の「希望は、商店街! 札幌・カフェ・ハチャムの挑戦」 第6回 11月27日に実施される大阪のW選挙に際して、橋下徹氏の言動に注目が集まっています。大阪都構想を実現すればすべてがうまくいくかのような幻想をふりまき、既得権益を徹底的にバッシングすることで支持を獲得するあり方は、非常に危険だと言わざるを得ません。また、そのような独断的で断言型の政治家を「救世主」と見なす社会のあり方も問題だと思います。(「ハシズムを支える社会」の問題については『創』12月号で詳しく論じています。) 多くの人は、橋下氏の言論術に翻弄されています。彼は「ありえない比喩」を駆使し、「前言撤回」を繰り返しながら、人々の心をひきつけて行きます。私たち

  • 死刑が執行された後に冤罪と判明する、なんてことが…~「飯塚事件」の現在地│B級記者どん・わんたろうが「ちょっと吼えてみました」│マガジン9

    死刑存置論者でも、この刑罰に冤罪や誤判が絶対に許されないことは否定できまい。執行されてしまえば、あとで無罪と分かった場合に取り返しがつかないからだ。もちろん、すべての事件で冤罪や誤判が許されないのは事実だが、いかなるお金や謝罪をもってしても何物にも代えがたい生命は戻ってこないという真理を忘れてはならない。 死刑執行後に有罪が覆るという恐ろしい事態が、現実になるかもしれない。1992年2月に福岡県飯塚市で発生した「飯塚事件」。死刑の執行後に申し立てた再審請求の審理の過程で、捜査段階での疑惑が明らかになってきたのだ。全国的にはまだあまり知られていないこの事件の動きについて、主任弁護人の岩田務弁護士の話を聞く機会があったので、経緯や問題点を検証したい。 事件は、登校中の小学1年生の女子児童2人が行方不明になり、翌日、隣接する同県甘木市(現・朝倉市)の山中を走る国道沿いのがけ下で遺体となって発見さ

    死刑が執行された後に冤罪と判明する、なんてことが…~「飯塚事件」の現在地│B級記者どん・わんたろうが「ちょっと吼えてみました」│マガジン9
  • 「まさか、私の子が無戸籍に・・・」母の闘いはこうして始まった│井戸まさえさんに聞いた(その1)

    この社会に、多くの無戸籍者がいる実態が明らかになってきました。教育、就職など、人生のあらゆるステージで、無戸籍者は差別、不利益を受けています。無戸籍者問題とは何か? どうすれば解決できるのか? この問題のオピニオンリーダーとして活躍する井戸まさえさん(元衆議院議員、民法772条による無戸籍児家族の会代表)から、コラム「立憲政治の道しるべ」でおなじみ南部義典さんに聞き手になっていただき、お話を伺いました。 井戸まさえ(いど・まさえ) 1965年生まれ。東洋経済新報社を経て、経済ジャーナリストとして独立。2005年より兵庫県議会議員を務め、2009年、衆議院議員に初当選した。現在、民法772条による無戸籍児家族の会代表を務める。 南部義典(なんぶ・よしのり)1971年生まれ。京都大学卒。衆議院議員政策担当秘書、慶應義塾大学大学院法学研究科講師を歴任。2005年より国民投票法の起案に関与。同法に

    「まさか、私の子が無戸籍に・・・」母の闘いはこうして始まった│井戸まさえさんに聞いた(その1)
  • 「消費の神」の崇拝者│映画作家・想田和弘の「観察する日々」

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第23回 「消費の神」の崇拝者 NYの街角に設けられたツリーの直売所(撮影:想田和弘) 今年もニューヨークでクリスマスを迎えている。 街角では、クリスマスツリー用の常緑樹が大量に売り出されている。欧米のクリスマスはしばしば日の正月と比較されるが、実際、クリスマスツリーは門松と似ている。冬至の時期という、太陽の力が最も弱まった「死の季節」に、あえて「永遠の生命」の象徴である常緑樹を飾ってお祝いをする。洋の東西で、発想に共通するものが感じられる。 クリスマスは「キリストの誕生日を祝うもの」とされ、そう広く信じられている。だが、聖書の記述などから、実はイエス・キリスト

    「消費の神」の崇拝者│映画作家・想田和弘の「観察する日々」
  • 「北星学園問題」を考える〜平成の言論弾圧事件にしないために〜

    「北星学園問題」を考える 〜平成の言論弾圧事件にしないために〜 朝日新聞の従軍慰安婦報道をめぐる議論がありましたが、今、元記者への個人攻撃へと形を変え深刻な影響を及ぼしています。この事態を重くみた中島岳志さんから緊急のメッセージと、今回の舞台となった大学内の動きについても詳しい、地元紙である北海道新聞の長谷川綾記者より、寄稿をいただきましたので、紹介します。 * いま「平成の矢内原事件」が起こされようとしています。矢内原事件(*)とは1937年、矢内原忠雄の言論が問題となり、東京帝国大学を追われることになった言論弾圧事件です。 (*編集部注)矢内原事件…東京帝大経済学部教授の矢内原忠雄氏は雑誌に、日の軍国主義を婉曲的に批判する内容の論文『国家の理想』を発表したところ、当局より全面削除処分となる。その後、大学経済学部の教授会でこの論文が反戦的論文であると批判され、その年の12月に矢内原は辞

    「北星学園問題」を考える〜平成の言論弾圧事件にしないために〜
  • なぜ僕らは『ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会』を立ち上げたのか?

    書店に行くといつの頃からか目につくようになった、いわゆる「嫌韓嫌中」。電車に乗れば中吊りにも、駅売店のビラにも「嫌韓嫌中」を煽る雑誌や夕刊紙の広告が並びます。路上ではヘイトスピーチ(差別煽動表現)が横行し、排外主義が私たちを覆い始めていることを感じずにはいられません。こうした風潮に、出版業界内から「NOヘイト!」の声を上げはじめたのが「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」です。設立された経緯や行ってきた活動、またこれからの展望について、メンバー3人にお話を伺いました。 写真右から:岩下結(いわした・ゆう)1979年生まれ。社会科学系出版社勤務。真鍋かおる(まなべ・かおる)1964年生まれ。人文系出版社勤務。森幸子(もり・さちこ)1976年生まれ。小規模総合出版社勤務。 会の立ち上げを フェイスブックで呼びかけたわけ ――まず「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者

    なぜ僕らは『ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会』を立ち上げたのか?
  • 「僕たちだって、デモに行く!」大学生3人に聞いた、イマドキのデモ事情

    特定秘密保護法や集団的自衛権に反対するデモでは、参加者のなかに若い学生たちの姿が目立っていました。しかも、声をあげているのは、おしゃれなイマドキの若者。「若者は政治に無関心」と決まり文句のように言われてきましたが、いま、どんな変化が起きているのでしょうか? デモに参加したことがあるという大学生3人に、社会や政治に対する率直な思いを聞きました。 伊勢桃李(いせ・とうり)1996年生まれ。武蔵野美術大学・造形学部1年生。美術大学在学中。AO入試をきっかけに社会問題に興味を持つようになった。「SASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)」に参加するほか、横浜市寿町での生活困窮者支援にも関わっている。 小山森生(こやま・もりお)1992年生まれ。東京外国語大学・外国語学部4年生。平和構築を学ぶ伊勢崎賢治ゼミ生のひとりとして、第31回マガ9学校では、各国の「特定秘密保護法」にあたる法律について

    「僕たちだって、デモに行く!」大学生3人に聞いた、イマドキのデモ事情
  • 北海道新聞はおかしくないか、他紙も見て見ぬふり?‐柴田鉄治‐マガジン9

    憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。 |「マガジン9」トップページへ|柴田鉄治のメディア時評:バックナンバーへ| 2011-06-29up 柴田鉄治のメディア時評 第31回 その月に書かれた新聞やテレビ、雑誌などから、 ジャーナリスト柴田さんが気になったいくつかの事柄を取り上げて、論評していきます。 6月18日の朝刊の社会面に小さな記事が載った。朝日新聞も読売新聞も毎日新聞も、どこもベタ記事だったから、気がつかなかった人も多いに違いない。北海道警の裏金問題について書かれた2冊のの記述に名誉毀損の部分があると、元道警総務部長が北海道新聞社と2人の記者、それに出版社を訴えていた訴訟に対し、最高裁が上告を棄却して道新などの敗訴が決定したという内容である。 3紙の記事とも詳しい経緯の説明もなく、「72万円の支払いを命じた2審の判決が確定した」という骨子だけの記事だから、これまでの動き

  • 素朴な「感謝」がファシズムを支えるとき│映画作家・想田和弘の「観察する日々」

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第20回 素朴な「感謝」がファシズムを支えるとき 来年、テレビ東京開局50周年企画として、百田尚樹氏の小説『永遠の0』(太田出版)がドラマ化されるそうである。周知の通り、作はすでに映画漫画になっている。原作は累計で530万部を売り上げ、映画は700万人を動員したという。今度のドラマ化は「2匹目だか3匹目のどじょう」を狙ったものなのだろう。 ドラマのウェッブ・サイトには、次のような百田氏のコメントが寄せられている。 「このたび、テレビ東京から『永遠の0』をドラマ化したいという申し出を受けました。三日間通しての放送と聞いて、心が震えました。映画版は原作者である私自

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  • 「命に代えても」反戦おばあ・島袋文子さんたちの思い│三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記

    沖縄・普天間基地へのオスプレイ配備をめぐる抵抗運動の様子や、新たな米軍基地建設計画が進む沖縄島北部・東村高江の住民たちの闘いを描いたドキュメンタリー映画『標的の村』を撮影した三上智恵さん。辺野古や高江の 現状を引き続き記録するべく、今も現場でカメラを回し続けています。 その三上さんが、土メディアが伝えない「今、何が沖縄で起こっているのか」をレポー トしてくれる連載コラムがスタートです。毎週連載でお届けします。 第2回 「命に代えても」 反戦おばあ・島袋文子さんたちの思い 「あたしはね、命からがら、壕から這い出したんだよ」 そう言って文子さんはシャツの左袖を大きくめくって見せた。 火炎放射器に焼かれた左肩。放射状に引き攣ったその肌からは、69年前の地獄絵が立ち上って来るようだった。 普天間基地を返すという話が、辺野古への基地建設にすり替わって17年。当初ほとんどの区民が反対した。中でも戦

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  • 「戦争をさせない北海道大集会」と「アベ自民いやねデモ」。そして韓国の徴兵制から日本のヴィジュアル系が徴兵された場合について考えてみた。の巻‐雨宮処凛がゆく!

    戦争をさせない北海道大集会」にて 今、私はこの原稿を書きながらも、怖くて怖くて仕方ない。この原稿がアップされる7月2日、既に「閣議決定」がなされていたら・・・と思うと、生きた心地がしないからだ。 そんな今日、6月29日は、「アベ自民いやね! 激おこぷんぷんマーチ」に行ってきた。 途中で豪雨に見舞われたものの、今まで参加したどのデモより、「沿道の反応」が良かった。 こちらに向かって走り寄りながら手を振ってくれる女性。「憲法解釈勝手に変えるな!」「集団的自衛権やめろ!」というコールに一緒に声を上げてくれる人たち。その姿に、どれほど励まされただろう。 その前日には、札幌で開催された「戦争をさせない北海道大集会」に参加した。 土曜日の昼、遮るもののない炎天下、大通り公園に集まったのは5500人以上!! 集会では札幌市長が「憲法9条」をロックに乗せたという自作の曲をシャウト。高橋哲哉さんや私もアピ

    「戦争をさせない北海道大集会」と「アベ自民いやねデモ」。そして韓国の徴兵制から日本のヴィジュアル系が徴兵された場合について考えてみた。の巻‐雨宮処凛がゆく!
  • 「当たり前」を疑う力——「伝統捕鯨神話」に反論する│佐藤潤一のカエルの公式

    こんにちは。 3月31日に、国際司法裁判所が南極での調査捕鯨に違法判決を下してから、調査捕鯨がニュースでとりあげられることが多くなりました。 とくに、ニュースや特集記事で、この判決によって「鯨肉がべられなくなるのでは」とか、「日の伝統が消えてしまう」というストーリーが繰り返し伝えられているのを見ると、「伝統捕鯨神話」がさらに広まっていくのではと危機感を感じます。 長年、この問題に取り組んできた私としても、言いたいことがたくさんありますが、今回は「伝統捕鯨神話」について4つのポイントで論じていきたいと思います。 その1、遠洋捕鯨は伝統ですか? 日は西洋の捕鯨技術を輸入して、1930年代に南極海の商業捕鯨を開始しました。当時は、戦費を稼ぐための鯨油目的だったので、鯨肉をたくさん廃棄していたと言われています。敗戦後、飢えに苦しんでいた日人のためにGHQが南極での捕鯨を許可し、南極から鯨肉

  • 「ヘイト本」盛況に見る「出版“業”界」の淋しい現実|時々お散歩日記

    最近、大型書店へ行くと、まるで「ヘイトスピーチ棚」とでも言えそうなコーナーがある。いわゆるネット右翼が連発するような凄まじい憎悪に満ちたタイトルのが、これでもかこれでもかと陳列されている。例えば「嫌韓論」などはまだ生易しい。最近では「呆韓論」「愚韓論」「悪韓論」「恥韓論」、果ては「犯韓論」などと、他国を犯罪者扱いにしたようなタイトルまでが、棚で喚いている。 正直、棚をひっくり返したくなる。 「事実を書いて何が悪い」とツイッターで批判してきた人がいたけれど、それなら、なんでこんなひどいタイトルをつけるのか。淡々と“事実”を述べたタイトルにすればいいではないか。 もし日が「呆日論」「愚日論」「犯日論」などというを出されても「事実だから仕方ない」と、そういう人は言えるだろうか。 日人はいつから、こんなに他国の悪口を言って喜ぶような恥ずかしい国民になってしまったのだろう。いつからこんな

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  • 戦争をさせない1000人委員会。の巻‐雨宮処凛がゆく!

    東日震災からあと少しで3年を迎えるという今、この国が根底からかたちを変えようとしている。 言わずと知れた「集団的自衛権」の問題だ。 安倍首相は、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の変更について、閣議決定すると息巻いている。 こんなふうに書いても、漢字ばかりが難しい。 ということで、「一体、今起きてることってなに?」という疑問に答えてくれそうな院内集会に行ってきた。2月28日、参議院議員会館で開催された、「集団的自衛権を考える超党派の議員と市民の勉強会(第2回)」だ。 時間より少し前に着くと、広い講堂は既に満席。この問題への関心の高さをうかがわせた。参加者の中には、国会議員も約20人。そこで基調講演をしたのは、2004年から2009年まで内閣官房副長官補をつとめた「元防衛官僚」の柳澤協二さんだ。 特定秘密保護法、日版NSC、そして集団的自衛権の行使容認。これを「安全保障版・三の矢」

    戦争をさせない1000人委員会。の巻‐雨宮処凛がゆく!