病気が全身に及び、骨がうずくようになること。また、その症状。 悪い状態から容易に抜け出せないこと。 2021/4/14(水)に「ほねがらみ」と改題し、幻冬舎より単行本発売決定です。 こちらは冒頭一章分の試し読みとして公開しています。 編集・校正によって書籍とは若干内容が異なっております。よろしくお願いします。
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病気が全身に及び、骨がうずくようになること。また、その症状。 悪い状態から容易に抜け出せないこと。 2021/4/14(水)に「ほねがらみ」と改題し、幻冬舎より単行本発売決定です。 こちらは冒頭一章分の試し読みとして公開しています。 編集・校正によって書籍とは若干内容が異なっております。よろしくお願いします。
この文章の少し前、自殺をほのめかす文章を書いて、ツイッターに騒ぎを巻き起こした。 正直に書いておくが、自殺を図ろうとしたのは事実である。決して衝動的な自殺ではなく、一年近く前から計画していたことでも。自殺のやり方は深夜の出血多量による失血死。眠っている間に安らかに死ねる……と思っていた。 自殺の方法はいろいろ考えた。前に書いた『詩羽のいる街』のように、マヌケな死に方や他人に迷惑をかける死に方を選んで、笑いものになるのだけは避けたい。 かなり悩んだのは、仕事場に使っているマンションから飛び降りるという方法である。しかし、これは実行不可能だと分かった。というのも、僕の健康状態が急速に悪化していたからだ。 脳梗塞で4箇月ほど入院した直後はまだましだった。歩いて家の周囲を何周も回ったりもした。それがしだいに歩ける距離が短くなってきた。 今は、家の周囲を一周すらもできない。これでどうやって仕事場のマ
僕がと学会をやめた理由、唐沢氏との関係が不仲になったことである。 最初のうちは、不仲とは言ってもそんなに悪い関係じゃかった。そうでなかったら『去年はいい年になるだろう』にゲスト出演を頼んだりはしない。 不仲になったきっかけは、僕が例の盗作事件の話題をちらっとmixi日記で書いたことだ。mixi日記と言ってもクローズドであり、数人の知り合いだけにしか読めないものだったのだが(唐沢氏はその一人だった) ところが唐沢氏それに腹を立て、僕に削除を要求してきた。僕はびっくりした。別に唐沢氏のことを悪く書いたわけじゃない。それにあの事件はマスコミに騒がれために、多くの人が知ってしまっている。誰かの口をふさいでどうにかなるものじゃないのだ。おまけにこんなふうに言論を規制するのは、僕の流儀に反する。どんな場合でも(ヘイトスピーチにならない限りは)言論の自由というものを最大限に認めるべきだというのが僕の信念
さて、そんな話ではなく、僕がと学会への不信を決定づけられた一件がある。名付けて「と学会の陰謀」である。 当時、と学会に対して敵対的な行動をしている人物「かりにX氏と呼ぶ)がいた。敵対的と言っても犯罪行為ではない。あくまで表現の自由、正統的な人権の行使である。 と学会内部でX氏の行動に腹を立てている人間がいた。彼らは結託し、X氏に対して反撃を計画した。 と学会には一般向けのホームページの他にも、ごく少数の人間しかアクセスできないクローズドのページがある。僕たちはそのクローズドのページで、よく外部の人に知られては困る情報を話し合っていた。 その時の話題もX氏についてだった。目の上の瘤であるX氏の口を封じたい。そのためにはX氏に対して訴訟を起こしたい。ところがX氏の住所が分からない。何としてでもX氏の現在の住所を知らなくてはならない……。 そこで名案(と信じた人間は思いこんでいる)が浮かんだ。何
大切なことをこれまで書いていなかった事を思い出した。と学会のことである。 正直にぶちまけてしまうが、僕は会長になんかなりたくなかった。最初に会を発足すとの話し合いの日に、「じゃあ、山本さん会長ね」と強引に押しつけられただけである。゛ 最初のころは抜群に面白かった。向かうところ敵なしという感じで、いくらでも楽しい文章を書きまくった。 それに影がさしたのは唐沢俊一氏の無断盗用事件である。唐沢氏が書いた文章が他の人の文章とまったく同じであることが発覚したのだ。 最初のうち、僕は唐沢氏に好意的であった。唐沢氏はたくさんの文章を書きまくっている人だ。たぶん原稿を書いているうち、自分が書いた原稿を忘れてしまい、他の人が書いた原稿とごっちゃになってしまったのだろう。 だけど、こんな事件をと学会の会長として見過ごすわけにいかない。僕は会長としての権限を初めて行使して、唐沢氏のと学会員としての活動を一年間休
新型コロナウイルスの蔓延で思い出した歴史。 それはハンセン病患者への強制隔離政策だ。 実は昔、ハンセン病元患者の方とお会いしたことがある。 玉城しげさんは感染症が誰でもかかる可能性があること、今思えば、コロナ禍を予言するようなことを話してくれた。 読み進めながら人間が如何に変わっていないか、突きつけられた。 あのクルーズ船に乗ったのはたまたまだ。 それなのに人間は不当な差別を行い、怖がる。 自分の中の差別とも向き合うような作品でした。
この文章が表面化している今、僕が書いた原稿が本になっていると思う。『新井素子SF&ファンタジーコレクション② 扉を開けて 二分割幽霊綺譚』(柏書房)。新井素子さんの四十年以上の作家生活を回顧したした作品集である。 そして、その本に乗せた僕の原稿も最近のものではない。SF同人誌『星群』1984年7月に掲載された評論の再録だ。こんな貴重なものを発掘してくださった編者の日下三蔵さんには大感謝である。 ご存知の方も多いだろうが、僕と新井さんは、1978年、ともにSF雑誌『奇想天外』の新人賞に応募し、佳作入選した関係である。『奇想天外』誌の受賞パーティには、選考委員だった小松左京氏・星新一氏・筒井康隆氏も同席しておられた。あこがれのベテラン作家たちが勢揃いする中で、とりわけ異彩を放っていたのが新井さんだった。 当時、高校三年生! その頃は僕も若かったけど、その僕よりもさらに四つ歳下! おまけにかわい
「そ、そんな馬鹿な……」 梅田議員は青ざめた顔で鏡を見つめていた。 2019年、日本でとある怪現象が起きた。二十歳以上の男性の半数が突然、妊娠・出産できる身体になったのだ。 原因不明のこの怪現象に、政府や医療機関は対応に追われた。女性はもちろん、自分たちの子供を作れることになって喜ぶ同性カップルの姿や、結婚はしたくないけれど自分の遺伝子を持つ子供は欲しい男性、子供を産む苦労を妻に担わせたくない男性など、この状況を素直に受け入れる国民もいた。 この件について与党議員である梅田は「三人以上は産んでほしいですな!」と叫び、子を生み育てるハードルが高い日本の現状を無視した発言に非難が集中することになる。 この怪現象にはとある特徴があった。孕むことができるようになった男達は皆、身体の一部に『やればできる』という言葉が消えないアザとなって浮かび上がるのだ。 その部位とは背中、肩、足、胸元と人それぞれで
先日のテレビ番組に『ノストラダムスの大予言』の五島勉が出ていた。 テレビの取材には一切応じないとのことで、音声のみの出演だったのだが、 「子供たちには謝りたい。子供が読むとは思っていなかった」 「ちょっと書き方を間違えて。初めに1999年って出てるでしょ。そっちのほうしか読まない」 と、自分は「ちょっと」間違えただけで、まるで読み方を間違えた読者の方が悪いかのような口ぶりである。 だが、そんな言い訳は通用しない。 ノストラダムスの予言には「1999年に人類は滅びる」なんて書かれていない。彼は自分の予言を「3797年まで絶え間なく続く出来事の予言である」と書いている。人類が1999年に滅びるとは、彼は考えてなどいなかったのだ。それを「1999年人類滅亡」と言い出したのは五島氏である。 (高校時代、僕は『大予言』よりも先に高木彬光の『ノストラダムス大予言の秘密』を読んでいたので、騙されずに済ん
これは、僕が2017年12月15日に出版した「ひとりぼっちのソユーズ」にオファーを頂いたアニメ化の話を断るまでの話です。 告発するような内容ではありません。そして、特定の誰かを攻撃するような意味の文章でもありません。前提として、それだけは理解して読み進めてほしいと思います。そんなもののために文章を書いていると思われると、ひどく虚しい気持ちになってしまうので。 基本的にこの文章は、「ひとりぼっちのソユーズ」を読んで応援してくれた読者に向けた文章です。謝罪と感謝の文章になるように書いています。 ここからは、僕が「ひとりぼっちのソユーズ」のアニメ化を断るまでの経緯を、なるべく時系列に沿って記していきます。過去に担当編集者とやり取りをしたメールなどを見返しながら書くので、解釈的な違いはあっても、時系列的な間違いはないと思います。 その決断に至るまでの僕の心の揺らぎのようなものを文章にしているので、
実録・プロ作家が語る感動と笑いとちょっぴり深刻な闘病生活 山本弘 知らない人が多いと思うけど、僕は5月10日から9月5日まで病気で入院していた。病名は脳梗塞。 文章が書けなくなり、絶望のあまり死を望んだこともあるが、今では立ち直り、このようにパソコンで文章を打てるようになっている。だが、かつてのように早くは打てない。この文章にしても、ほんの1ページを打つのに何時間もかかっている。 ツイッターをやっている方なら、僕がこの数ヶ月、他の人のツイートにリツイートするばかりで、僕自身の文章をほとんど書いていないことにお気づきかと思う。言いたいことは山ほどあるのだが書きたくてもできないのだ。スマホでほんの2、3行のコメントを打ちこむでさえ、今の僕にとっては重労働なのである。 しかし、いつまでも引きこもってはいられない。自宅でリハビリを続けながら、少しずつ、書くペースを上げていきたいと思う。 そこでこの
ごきげんよう、新人類。 あなたは当社の商品で偉大なる一歩を踏み出すことができます。 これまでの人類がけしてできなかったことです。 何も殺さずに肉を食べることができるのです! 当社のラインナップをぜひごらんになってください。 ポーク、ビーフ、チキンにラパン、そしてジビエ……すべて一切の殺生なく生産されたお肉です。当社の「無限に増殖する自然細胞」を使ったテクノロジーにより、ついにみなさまは食べるために動物を殺すという運命から解放されたのです。 これほど倫理的なことがあるでしょうか? わたしは動物愛護団体の皆様の前でも、堂々とネクタイをしめてステーキを頬張ることができます。間接的にすら、何も殺していませんから。 ノンカルマ・フードサプライはみなさんのあらゆるニーズに対応します。われわれには、より倫理的な肉を世界じゅうに届けるだけの潜在的生産力があります。 わたしの手もとにあるパンフレットは傷んで
日頃は、本作のご愛顧をいただまして、誠にありがとうございます。 本日、本作に関係される方より、本作の内容についてよい印象をお受けになられていない旨のご指摘を頂戴しました。 関わられた方々への敬意をもって書いていたつもりでしたが、配慮の足りなさを深く反省するとともに、ノンフィクションというものの難しさを実感しております。 まずはここに、ご不快な思いをなされた御関係者様に、お詫びを申し上げたく存じます。 いつの日か不備の無い形で、皆様に御高覧いただける日が来ますよう、研鑽いたす所存ですが、まずはここに一旦の休載をご報告させていただきます。 ここまでのご愛読、感謝いたします。 ありがとうございました。 また、いつの日か。
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