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ブックマーク / urag.exblog.jp (17)

  • ウラゲツ☆ブログ 「ニューアカ」系図におけるリブロ池袋店全盛期

    その時代ごとに華麗なる変遷を見せてくれた季刊誌『文藝』(河出書房新社)の、1994年の年末に刊行された第33巻第5号は、「文藝賞特別号」と銘打たれておりまして、第31回文藝賞発表(*)、第1回蓮如賞発表(**)、そしてG・ドゥルーズ未発表草稿(***)、[ことば・しそう最前線]きみはニュー・アカを知っているか?、の四が目玉でした。当時の編集人は長田洋一さん。 このニューアカ小特集がなかなか面白かったので、今も記憶に残っています。今日は私Hの書斎の雑誌棚からバックナンバーを引っ張り出し、この小特集を顕彰したいと思います。 小特集目次: [インタヴュー] 岡崎京子(1963-) 「ニューで、アカで、しかもブームだったあの頃」 [エッセイ] 宇野邦一(1948-) 「新しいパラドックス」 上野俊哉(1962-) 「紅の一撃」 開発チエ(1965-) 「ニューアカと日と私」 香山リカ(1960

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  • メモ(19) | URGT-B(ウラゲツブログ)

    武久出版株式会社さんの2017年05月31日付プレスリリース「図書新聞の発行」に衝撃を受けました。「2017年6月1日より、週刊書評紙『図書新聞』の発行が武久出版株式会社に移管武久出版株式会社(社:東京都新宿区、代表取締役:加藤啓・菅原秀宣)は、2017年6月1日付で株式会社図書新聞からの移管を受けて、以降、週刊書評紙『図書新聞』の刊行・発売をいたします。〔・・・〕創業以来六〇余年、一貫して知のトレンドを練り続け、ラジカリズムに徹した辛口の格批評をお届けしてきました。武久出版は、この灯を絶やすことなく伝えつつ、日の知および出版のなりわいに資するべく、『図書新聞』の一層のブラッシュアップを図っていく所存です」と。 書評紙と言えば「図書新聞」さんと「週刊読書人」が有名ですが、自社経営が困難となる時代にもはや突入していたのだと見るべきでしょうか。仄聞するところによると、株式会社図書新聞は今

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  • 雑談(4) | URGT-B(ウラゲツブログ)

    ◆7月21日8時現在。 先日、業界某団体主催による栗田説明会に参加させていただきました。感想については別途書くつもりです。この説明会では弁護士からの回答に終始するのではなく、栗田役員が説明するという点に債権者集会の反省らしきものが活かされてはいましたが、説明する内容は集会とまったく変わらず、新提案(1ヶ月分の返品相当額の還元や新栗田での新刊委託の支払いサイトの短縮)のほかは、相変わらず不公平で不公正な返品スキームのゴリ押しに終始していました。憤懣やるかたないとはこのことです。もともと版元が承認していない返品をドカドカ送りつけて、それを受け入れている版元があるからお前も受け入れろ、というのは「公平性」ではなくて「恫喝」というのです。そこがまったく栗田は分かっていないし、反省もしていない。公正取引委員会告示による「優越的地位の濫用」第一号に曰く「継続して取引する相手方に対し、当該取引に係る商品

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  • 注目新刊:平凡社『原水爆漫画コレクション』全4巻、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)

    ★これはすごいです。戦後70年のこの夏、平凡社さんが「原水爆漫画コレクション」全5巻をまもなく発売されます。「原水爆をテーマとする大衆的表象文化を初集成」と。1950年代から60年代にかけての長短織り交ぜた作品群が圧倒的なボリュームで迫ってきます。カラー部分はカラーで印刷し、解題や解説を付すなど、資料としてたいへん貴重ですし、戦後間もない頃に少年期を過ごしたのではない若い世代にとってはほとんどの作品が初見のものとなるだろうと思われます。主題が主題だけに面白がって読むものではなく、その重さがずっしりと両肩にのしかかってきますが、こうした文化遺産が復刻され後代に受け継がれようとしていることはとても重要だと思います。 原水爆漫画コレクション1 曙光 手塚治虫・花乃かおる・安田卓也著 山田英生編 平凡社 2015年7月 体2,800円 A5判上製384頁 ISBN978-4-582-28691-

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  • 栗田出版販売の民事再生に関する心配事あれこれ | URGT-B(ウラゲツブログ)

    取次第4位の栗田出版販売が日(2015年6月26日)に民事再生法の適用を申請したとの報道が出ています。25日〆の翌日、しかも金曜日夕方にマスコミへ発表だなんて、ずいぶん周到じゃないですか。社では今日通常通り業務されていましたよね、ほとんどの版元や書店にはむろん何も伝えてない。 【21時追記:申請が15時、保全命令が16:50に出たということで、そのあと栗田や大阪屋では来社していた版元に説明を始めたようです。また、来週からの出荷の納品先や伝票の書き方については栗田や大阪屋からFAXで取引先に案内が順次開始されるだろうと耳にしました。】 【21時半追記:ついに栗田からFAXが届きました。全17枚、うち2枚は大阪屋名義です。不鮮明なので読みにくそうですが、これから読みます(溜息)。】 【23時追記:仕事を挟みながらA4サイズ17枚をようやく読み終わりました。疲れた・・・。当エントリーに書いた

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  • 3月末発売予定:写真集『猪瀬光全作品』 | URGT-B(ウラゲツブログ)

    2015年3月30日発売予定 *芸術・写真 猪瀬光全作品(INOSE Kou COMPLETE WORKS) 猪瀬光写真/著 月曜社 2015年3月 体9,000円 B5変型判上製(横263mm/縦187.5mm/束26mm)クロス装260頁 ISBN978-4-86503-024-2 ※現在アマゾン・ジャパンでご予約受付中です(サインではありません)※ 迷宮の記憶を宿す写真標群――寡作で知られる写真家の30年の全貌、待望の全作品集。撮影年1982年から2013年。収録作品140点、特色4色印刷。巻末に猪瀬光によるテキスト「はじまりのはなし」、作品データ(撮影場所、撮影年)、略年譜+書誌を併載。別刷テキスト「猪瀬光という名のミステリー」=森山大道 「猪瀬光とぼくとは、その写真の方法論上において北極と南極ほどの違いがある。彼は原質を問い、ぼくは表象を思うが、つまるところ一枚の銅貨である

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  • 注目新刊:石川文康さんの遺稿『純粋理性批判』新訳本、など | URGT-B(ウラゲツブログ)

    純粋理性批判 (上・下) イマヌエル・カント著 石川文康(いしかわ・ふみやす:1946-2013)訳 筑摩書房 2014年3月 体3,600円/4,500円 四六判上製400頁/576頁 ISBN978-4-480-84741-6/978-4-480-84742-3 上巻帯文より:真理への探究の結晶! 理性自身が生みだす仮象(まやかし!)の発見とその解説に粉じんするカントの思想遍歴の到達点。『実践理性批判』『判断力批判』へとつづく三大批判の第一の書。哲学史に聳える最高峰。 下巻帯文より:思考のダイナミズム! 主要な基用語をラテン語の原義にたちかえり現代にふさわしい平明な訳語にあらためた、ちくま新書『カント入門』の著者による待望の新訳! 下巻巻末に訳者による解説「ある哲学書の物語」(遺稿)を付録。カント哲学のエッセンス! ★発売済。版元ウェブサイトに曰く「わが国における数少ない国際派カン

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  • 大冊『デリダ伝』と評伝『モーリス・ブランショ』 | URGT-B(ウラゲツブログ)

    ◎大冊『デリダ伝』と評伝『モーリス・ブランショ』 『デリダ伝』ブノワ・ペータース著、原宏之・大森晋輔訳、白水社、2014年12月、体10,000円 『モーリス・ブランショ――不可視のパートナー』クリストフ・ビダン著、上田和彦ほか訳、水声社、2014年12月、体8,000円 人文書新刊の年末の大きなニュースは何といってもピケティ『21世紀の資』(みすず書房)の刊行でした。700頁を超える大冊で約6000円もする高額であるにもかかわらず、大手書店チェーンでの実売数は私個人の予想をはるかに超えたものでした。ビジネス人文書における、サンデルや超訳ニーチェ以後の最大級のヒット作になりつつあります。すでに関連書が複数冊あり、今後も増えることが予想されます。 ピケティに比べると一般的な認知度が低いかもしれませんが、年末の思想書界隈では重要な新刊が2点発売されました。デリダ伝とブランショ伝です。デ

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  • 今月末まで:二宮隆洋さん追悼フェア@ジュンク堂京都店 | URGT-B(ウラゲツブログ)

    「京都新聞」5月10日夕刊の「灯」欄に内田孝さんの署名で掲載された「ある編集者の死」で、二宮隆洋さん追悼フェア@ジュンク堂書店京都店が取り上げられました。「70年代後半から30年余りに刊行された重厚なハードカバーの数々が、書店の入り口で存在感を示す。〔・・・〕売行きは好調だという。通常はあまりない哲学書の発注に驚き、フェア会場を見学に訪れた出版社もあったとか。〔・・・〕かつて京都書院や丸善、駸々堂が個性を競い合った京都。おそらくは数々の書店が育てた異能の編集者の種が、次世代に引き継がれ再び芽を出すかもしれない」。 二宮さん追悼フェアはいよいよ今月いっぱい、5月31日(金)まで。税込6,000円以上をお買い上げのお客様に差し上げているノヴェルティのカラー冊子「親密なる秘義」は残りわずかとのことですので、どうぞお早めに。遠方のお客様も、税込6,000円以上のお買い上げで、と一緒に冊子を着払い

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  • 注目新刊:ランシエール『平等の方法』航思社、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)

    平等の方法 ジャック・ランシエール著 市田良彦・上尾真道・信友建志・箱田徹訳 航思社 2014年10月 体3,400円 四六判並製392頁 ISBN978-4-906738-08-3 帯文より:世界で最も注目される思想家が、みずからの思想を平易なことばで語るロング・インタビュー。2012年までの全著作の自著解説。「分け前なき者」の分け前をめぐる政治思想と、映画や文学、アートなど「感覚的なものの分割」をめぐる美学思想は、いかに形成され、いかに分けられないものとなったか。ランシエール思想、待望の入門書! ★発売済(2014年10月10日取次搬入済)。原書は、La méthode de l'égalité(Bayard, 2012)です。ローラン・ジャンピエールとドール・ザビュニャンによるインタヴューで、「生成過程」「いくつもの線」「閾」「現在」の四部構成です。目次詳細は書名のリンク先をご覧

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  • 注目新刊:『総統はヒップスター』共和国新刊3点目、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)

    ◎共和国さんの新刊3点目はけっこう攻めてる「毀誉褒貶の問題作」 総統はヒップスター ジェイムズ・カー+アルチャ・クマール著 波戸岡景太訳 共和国 2014年9月 体2,000円 A4変判並製160頁 ISBN978-4-907986-02-5 カヴァー紹介文より:ヒップでロハスな草系メガネ男子のヒトラーが、ゲッベルスやゲーリングを従えて世界征服……? 『帰ってきたヒトラー』に先駆けて、アメリカドイツで話題騒然となったブラックなカルトコミックにして、21世紀の「わが闘争」、ついに邦訳刊行! あなたはこのヒトラーを笑えますか? 推薦文(巽孝之/慶應義塾大学教授):「こんなヒトラー見たことない! だが、カー&クマールは必ずしも突飛なだけではない。彼らには透徹した歴史的洞察がある。読み終わったときには誰もが、これこそわれらが同時代人ヒトラーであることを確信しているだろう」。 ★共和国さんの出

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  • 太洋社本社移転の影響を考える | URGT-B(ウラゲツブログ)

    専門的な話ですが、同様の案件をお持ちの版元さんもおられるかもしれないと思い、以下に記します。 出版取次の太洋社が社移転の案内をついに出版社に通知し始めました。8月25日(月)から、仕窓口は地下鉄銀座線「末広町」駅至近のビルに移ります。「注文品物流」は戸田市美女木の同社戸田センターに集約するようです。物流拠点の移転はこれまで取次各社が時代の推移とともに行ってきたものですから、これについては今は脇におくとします。少しやっかいなのは、仕入窓口の移転の影響です。 弊社は日販、トーハン、大阪屋、栗田、太洋社の5社に新刊の見出しを1人で行っています。利用する交通機関は電車とバスで、あとは徒歩(一部タクシー)です。新刊見の際に自転車や自動車を利用する版元さん、複数の人数で見出しする版元さん、郵送や宅配便ですべて済ませる版元さん、あるいは新刊見を納品で済ませる版元さんなど、事情はそれぞれ異なると

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  • まもなく発売:共和国新刊第1弾2点同時発売! | URGT-B(ウラゲツブログ)

    今春創業された新しい出版社「共和国」さんからいよいよ近日、シリーズ《散文の時間》の新刊二点が発売されます(2014年6月24日頃)。装釘は、共和国の素敵な星型の社章も手掛けられた宗利淳一さんです。 扉裏に印刷された、シリーズ《散文の時間》(欧文表記は、Soul of Prose)のコンセプトは以下の通りです。「散文、というと耳慣れない印象を抱かれるかもしれませんが、かつて、日のある作家たちのグループは、「散文精神」をモティーフに掲げました。それは自分たちが生きる時代の現実にたいして、「どんな事があってもめげずに、忍耐強く、執念深く、みだりに悲観もせず、楽観もせず、生きぬく精神」のことです。このシリーズもまた、現在のような時代だからこそ、そうした精神を共有したいと思います。/わたしたちをとりまく社会や文化のさまざまな物事をめぐって、ジャンルを超えた多彩な著者とともに考えながら、ページを閉

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  • 6月下旬刊行予定新刊:ニコラス・ロイル『デリダと文学』 | URGT-B(ウラゲツブログ)

    ただいまアマゾン・ジャパンにて予約受付中です。 2014年6月16日取次搬入予定 *人文・哲学・批評 デリダと文学 ニコラス・ロイル著 中井亜佐子・吉田裕訳 月曜社 2014年6月 体2,800円 46判並製232頁 ISBN978-4-86503-015-0 【デリダ没後10周年記念出版、日語版オリジナル編集】イギリスにおける脱構築批評の第一人者であり作家でもある特異な思想家による卓抜なデリダ論集。文学と哲学の制度的境界を抹消しつつ、クリプト美学的なるものの分析を通じて、亡霊たちのさざめく〈エクリチュールの時間〉を往還する試み。三つの講演論文「詩、動物性、デリダ」「ジョウゼフ・コンラッドを読む――海岸からのエピソード」「ジャック・デリダと小説の未来」に、貴重なオリジナル・インタヴュー「海岸から読むこと――文学、哲学、新しいメディア」を併録。 【叢書・エクリチュールの冒険、第7回配

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  • 注目新刊:70年ぶりの新訳、スピノザ『神学・政治論(上下)』光文社古典新訳文庫、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)

    ◎光文社古典新訳文庫5月新刊より 神学・政治論(上) スピノザ著 吉田量彦訳 光文社古典新訳文庫 2014年5月 体1,300円 456頁 ISBN978-4-334-75289-7 帯文より:「思想・言論・表現の自由」をどう守り抜くか?『エチカ』と並ぶスピノザの主著、70年ぶりの待望の新訳! 帯文裏より:書でスピノザは、聖書のすべてを絶対的真理とする神学者たちを批判し、哲学と神学を分離し、思想・言論・表現の自由を確立しようとする。スピノザの政治哲学の独創性と今日的意義を、画期的に読みやすい訳文と豊富な訳注、詳細な解説で読み解く。 カバー裏紹介文より:「書は、哲学する自由を認めても道徳心や国の平和は損なわれないどころではなく、むしろこの自由を踏みにじれば国の平和や道徳心も必ず損なわれてしまう、ということを示したさまざまな論考からできている」。現代において重要性を増す"危険な"思想家ス

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  • 新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん | URGT-B(ウラゲツブログ)

    2014年6月27日(金) ソリッド・アンド・リキッド・マチダ:100坪(書籍25坪) 東京都町田市原町6-1-6 町田マルイ 6F 帳合は大阪屋。大阪屋の子会社、株式会社リーディングスタイルの別名新規店です。小田急線とJR横浜線の町田駅の北口に隣接した「町田マルイ」(先月リニューアル)の6Fに入店。書籍、雑誌、文庫新書、洋書のほか、雑貨売場やカフェを併設。弊社へのご発注は文芸書、芸術書、人文書などを合計10点ほど頂きました。リーディングスタイルが経営する店舗は、東京・丸ノ内KITTEの4F「マルノウチリーディングスタイル」(2013年3月21日)、大阪・あべのHOOPの6F「スタンダードブックストアあべの店」(2014年1月27日)に続いて「ソリッド・アンド・リキッド・マチダ」が3店舗目になるものと思います。営業時間は10:30から21:30まで。

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  • 「みすず」2014年1/2月号(読書アンケート特集)、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)

    「みすず」2014年1/2月号(no.623)読書アンケート特集号で、弊社刊行の出版物が3冊選ばれました。 金森修さんは、カヴァイエス『論理学と学知の理論について』近藤和敬訳を選んでくださいました。「翻訳をさらに意義あるものにしているのは近藤の周到な解説の存在だ。ともすれば形式主義的な外貌をとりがちな数理哲学の内部に、一種の力動性を込めるというその発想は、やはり抽象性が高いものなので、安易な接近を拒んでいる。しかし一定の準備と緊張の中でそれを追跡すれば、〈概念の哲学〉なるものの射程が、かなり明確になるはずだ。現象学との異同についても興味深い議論がなされている」と評価していただきました。 川端康雄さんは、清水知子『文化と暴力――揺曳するユニオンジャック』を選んでくださいました。「「社会などというものはありません。個人としての男と女、それに家族があるだけです」というよく知られた言葉をサッチャー

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