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ブックマーク / www.nishinippon.co.jp (48)

  • 「イエスの方舟」の娘たちは今 中洲のクラブ、38年の苦楽乗り越え幕 | 西日本新聞me

    中洲の横町、人形小路で営業するクラブ「シオンの娘」は30日、建物の老朽化を機に店を畳み、38年の歴史に幕を下ろす。赤いじゅうたんが敷き詰められた店内には馬てい形のカウンター席があり、ショータイムにはホステスがフラメンコやピアノ独演、歌謡ショー、剣舞を次々と披露する。閉店を知った常連客が引きも切らない。 店で働くホステスの多くは約40年前、社会の関心を集めた騒動の渦中にいた。 1970年代後半、東京で聖書の研究をしながら共同生活を送る信仰集団が大きな社会問題になった。家出同然で入会していた複数の若い女性の親が「娘を返せ」と迫り、メンバーは約2年間、西日各地を漂流しながら逃避行を送った。メディアが「現代の神隠し」と騒ぎ立て、主宰する男性を「娘をかどわかすペテン師」などと糾弾した「イエスの方舟(はこぶね)」騒動。 ホステスはそのメンバーだった。 ×    × 千石剛賢(たけよし)さん(故人)が

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  • 「危険防ぐため内密出産は続ける」慈恵病院長の会見一問一答 | 西日本新聞me

    独自の内密出産制度を導入する熊市西区の慈恵病院で、未成年の女性が匿名のまま出産した。家族ら周囲に頼ることができず「1人で産んで捨てるしかない」と追い込まれかけた女性。4日に記者会見した蓮田健院長は「危険な孤立出産を防ぐためにも、内密出産は続ける」と改めて強調した。会見の一問一答は以下の通り。 (西村百合恵、鶴善行) -女性が訪れた経緯は 「昨年11月中旬にメールで相談があった。その後もメールや電話でやりとりし、12月に熊に来る日が決まった。その日の午前中に出血が始まったと連絡があり、私と新生児相談室長が新幹線で(JR)博多駅まで迎えに行き、午後に病院に到着。翌日、無事に出産した」 -出産後の母子の様子は 「女性は出産直後に赤ちゃんを抱っこした。しかし出生後の血液検査で異常値が出たため、保育器で抗生物質と点滴を始めることになった。なかなか抱っこもできない中で、女性は毎日面会に来ていた。退

    「危険防ぐため内密出産は続ける」慈恵病院長の会見一問一答 | 西日本新聞me
  • 自死の娘が残したメール1700通 精神科医が「あたしを惑わせる」 | 西日本新聞me

    拡大 「精神科医の立場を悪用した性的搾取を取り締まる法整備が必要」と訴える倉岡久明さん(左)との祐子さん=11月24日、東京都内 冷え込みが厳しい、師走の朝だった。鹿児島県肝付町の倉岡祐子さん(59)は今も7年前の出来事を悔やんでいる。「娘を安易に精神医療につなげ、あんなことになってしまった」 2014年12月6日の早朝。倉岡さんの家族に、救急病院から電話が入った。「娘さんが亡くなりました」。鹿児島市で1人暮らしする27歳の次女がアパートで自殺を図り、病院に搬送されたという連絡だった。 その年の春。人間関係のトラブルで悩んでいた次女は、精神科を受診した。気分がさえず、飲店のアルバイトにも行けなくなる日々。その後に通院したメンタルクリニックでは、抗不安薬や睡眠薬を処方され、投薬量は日に日に増えた...

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  • 「研究者の夢絶たれた」母親が法廷で訴え 熊大研究員殺害

    昨年9月、熊大研究員の女性=当時(35)=の首を絞め殺害したなどとして殺人と死体遺棄の罪に問われた住所不定、無職熊谷和洋被告(68)の裁判員裁判が6日、熊地裁(平島正道裁判長)であった。被害女性の母親が法廷で意見陳述し、「研究者の夢を絶たれた。娘を返してほしい」と涙ながらに訴えた。 事件が起きた昨年9月6日、台風が九州に最接近していた。母親が「料や水を買っておいてね」と連絡すると「オッケー」とメールで返事があった。2日後、テレビのニュースで公開された似顔絵を見て、娘に電話したがつながらない。県警に連絡し、変わり果てた娘と対面した。「半信半疑でした」 女性は「米国でエボラ出血熱の研究をしてワクチンや薬で人助けをしたい」と、中学生から研究者を志した。悩みながらも「頑張って論文を出す」と意気込み、最近は新型コロナウイルスの研究もしていた。「やっと努力が実を結んできた時期だったのに」 被告に

    「研究者の夢絶たれた」母親が法廷で訴え 熊大研究員殺害
  • 「お前と一緒に沈められねえだろ」退陣表明前夜、“2A”から首相に三くだり半 | 西日本新聞me

    同じ神奈川県選出で信頼する麻生派の河野太郎行政改革担当相を要職に起用できないか―。だが、麻生氏は声を荒らげた。「おまえと一緒に、河野の将来まで沈めるわけにいかねえだろ」 首相は説得を試みたが、麻生氏は最後まで首を縦に振らなかった。 もう1人、首相の後ろ盾である安倍晋三前首相にも党人事への協力を求めたが“三くだり半”を突き付けられた。首相が「孤立」した瞬間だった。 一夜明けた3日午前11時半、自民党部8階。居並ぶ党幹部を前にした首相は静かに目を閉じた。事務方が用意した「党役員人事は6日に行う」という書類には目を落とさず、こう言葉を絞り出した。 「1年間、コロナ対策に全力を尽くしてきた。総裁選を戦うには相当のエネルギーを要する。総裁選は不出馬とし、コロナ対策を全うしたい」

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  • 発達障害に差別的発言 佐賀市長と神埼市長、知事との意見交換で | 西日本新聞me

    26日に佐賀市であった佐賀県知事と県内20市町長が意見交換する会議で、佐賀市の秀島敏行市長(78)と神埼市の松茂幸市長(70)が発達障害者への差別と受け取られかねない発言をした。秀島氏は「少子高齢化で、お年寄りを支える側に回り切れない子どもたちが増えていく実態をどうするのか心配だ」と述べた。松氏は「原因究明されると、そう(発達障害に)ならない子どもは健常者として一生幸せに暮らせるんじゃないか」と語った。公の会議での発言で波紋を広げそうだ。 会議は報道陣に公開された。県市長会からの提案として、会長の秀島氏が発達障害児の現状と課題を報告した。佐賀市では発達障害とその疑いのある小学生の割合が2010年度の3・12%から20年度は11・41%に増加。20年度の市の関連経費(障害児通所給付費を除く)は2億9210万円で、うち市費が87%に上る。秀島氏は財源不足の懸念と発症に関する原因究明を課題と

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  • 工藤会関与の襲撃被害者へ賠償完了 本部跡地の売却代金充てる | 西日本新聞me

    特定危険指定暴力団工藤会の部事務所跡地(北九州市小倉北区)の売却を巡り、工藤会が得た約4千万円を管理する公益財団法人「福岡県暴力追放運動推進センター」(福岡市)が、工藤会が関与したとされる襲撃事件の被害者側に賠償金として支払い終えたことが17日、関係者への取材で分かった。これで部事務所売却を巡る一連の取り組みが完了した。 北九州市は昨年9月、部事務所跡地を約1億円で同センターに売却することで工藤会側と合意。建物の撤去費や固定資産税の滞納分を差し引いた約4千万円は同センターが管理し、賠償金に充てた。 複数の関係者によると、賠償金は今月までに2012年の銃撃事件で重症を負った元福岡県警警部と、14年の歯科医師刺傷事件の被害者側に支払われた。両事件の被害者はそれぞれ工藤会トップの野村悟被告(74)=殺人罪などで公判中=らに損害賠償請求訴訟を起こしており、歯科医師の訴訟は今年2月に和解。元警

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  • 岩松繁俊さん死去 原水禁運動をけん引、長崎大名誉教授 | 西日本新聞me

    原水爆禁止日国民会議(原水禁)の議長を10年間務め、国内の原水禁運動をけん引した長崎大名誉教授、岩松繁俊(いわまつ・しげとし)さんが23日午前8時20分、急性心不全のため、長崎市内の病院で死去した。92歳。長崎市出身。自宅は長崎市三芳町。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は次女荒井里佳(あらい・りか)さん。関係者が後日、しのぶ会を開く予定。 長崎工業経営専門学校の生徒だった17歳のとき、学徒動員先の三菱兵器製作所大橋工場(爆心地から1・3キロ)で被爆。長崎大経済学部では経済学史、社会思想史を教えた。著書「幸福論」で知られ、平和活動家でもあった英国の哲学者バートランド・ラッセルと1960年代から親交を持った。 平和運動では、原水禁長崎県民会議事務局長などを経て97年に原水禁議長に就任。2007年の退任まで広島、長崎で毎年開かれる「原水爆禁止世界大会」などで核兵器廃絶を訴えた。原爆の被害を

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  • 工藤会組員ら6割減 壊滅作戦から6年 | 西日本新聞me

    福岡県警の特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)への壊滅作戦により、組織の弱体化が進んでいる。県警は作戦に着手した2014年から今年7月までに、系列組員249人の離脱を確認した。準構成員を含む勢力はピーク時(08年)の約4割に減った。 県警によると、作戦開始翌年の15年は49人の組員が離脱。その後も年間32~51人が組を抜け、今年も7月までに20人が辞めた。作戦前の13年に44・6歳だった組員の平均年齢は52歳と高齢化した。離脱した組員213人に県警が理由を尋ねたところ、「家族のため」73人(34%)▽「将来のため」50人(23%)▽「生活困窮」36人(17%)-の順に多かった。 組員と準構成員の数は、ピーク時の08年末は1210人だったのが、19年末は510人と過去最少になった。作戦開始から今年7月までに、計21の組事務所が撤去された。 県警幹部は「今後も組織が関与する事件を徹底的に摘発す

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  • 袴田さんに将棋アマ初段、浜松 プロ棋士が自宅訪問 | 西日本新聞me

    拡大 日将棋連盟からアマチュア初段の免状を受け取った袴田巌さん。左はプロ棋士の神谷広志八段=11日午後、浜松市 静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された袴田巌さん(81)の浜松市の自宅を11日、将棋のプロ棋士神谷広志八段(56)が訪れ、袴田さんにアマチュア初段の免状を贈った。 袴田さんは将棋趣味。神谷八段の前で詰め将棋を簡単に解いて驚かせ、扇子と共に詰め将棋プレゼントされると「ありがとうございました」と熱心に読み始めた。 将棋盤のマス目が81マスであることから、将棋界では81歳を「盤寿」として祝う習慣があるといい、日将棋連盟は盤寿の祝福も込めて袴田さんに免状を贈ることを決めた。アマ初段はプロ棋士からの推薦などで認定される。

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  • 性暴力の実相・第2部(3) 過激なAV「お手本」に | 西日本新聞me

    強制わいせつの常習犯だった10代後半のシミズ=仮名=が“お手”としたのは、アダルトビデオ(AV)だった。 見始めたのは中学生のころ。女性が男に襲われる過激なビデオに、すぐにのめり込んだ。「暴力的でも女は実は嫌がっていない」「撮影した監督も捕まってないし、同じようなことをやっても大丈夫なはずだ」。現実と仮想の世界の区別がつかなくなっていった。 九州の地方都市に住むシミズは、深夜、親の目を盗んで家を抜けだし、一人歩きの女性を尾行。人けのない場所で、背後から抱きつき、体を触って逃げた。繰り返すうちに逮捕され、少年院へ。今年、仮退院した。動向を見守る保護観察官は言う。 「AVに触発されたと言うのは彼だけではない」 作品のまねをして、電車やバスで痴漢をした少年。無職で日がな一日、過激なAVを見て、女性を次々に襲った20代の男。「AVが性犯罪のリスクを高めているように感じる」。観察官は顔をしかめる。

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  • 首相に学ぶ答弁術

    永田健の時代ななめ読み 「空気を読まない」を信条とするベテラン記者が、今起きている政治、社会、国際問題を「ななめに」論評します。賛同とお叱りが相半ばする人気のコラム(日曜更新)

    首相に学ぶ答弁術
  • 【アフガンの地で 中村哲医師からの報告】信じて生きる山の民 | 西日本新聞me

    比較的大きな半平野部は人口が多く、公的事業も行われるが、小さな村はしばしば関心をひかず、昔と変わらぬ生活を送っていることが少なくない。我々の灌漑(かんがい)計画もそうで、「経済効果」を考えて後回しにしてきた村もある。こうした村は旧来の文化風習を堅持する傾向が強く、過激な宗教主義の温床ともなる。当然、治安当局が警戒し、外国人はもちろん、政府関係者でさえも恐れて近寄らない。 ●忠誠集める英雄 ゴレークはそうした村の一つで、人口約5千人、耕地面積は200ヘクタールに満たない。これまで、日の非政府組織(NGO)である日国際ボランティアセンターが診療所を運営したことがあるだけで、まともな事業は行われたことがなかった。PMS(平和医療団・日)としては、計画の完成に当たり、このような例を拾い上げ、計画地域全体に恩恵を行き渡らせる方針を立てている。 同村はジャララバード市内から半日、クナール川対岸の

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  • 祈りと異質な巨大芸術 平和祈念像 法王は今回も立ち寄らず | 西日本新聞me

    10月初旬、秋晴れの長崎市・平和公園は、さながら修学旅行生ラッシュの様相だった。平和祈念像前で写真撮影を終えた小学生たちに、女性ガイドが像の由来を説明していた。 台座と合わせ高さ約13メートル。青銅製の巨大な祈念像は南島原市出身の彫刻の大家、故北村西望が長崎市から制作の委託を受け、被爆10周年に当たる1955年8月に完成させた。以後、8月9日の平和祈念式典は毎年、祈念像前で開催。像は被爆地「祈りのナガサキ」の代表的なイメージとして世界的にも知られる。 ただ、11月に長崎を訪問するローマ法王フランシスコは、81年2月に来崎した当時の法王ヨハネ・パウロ2世に続き、祈念像には立ち寄らない。 偶像崇拝禁止? ヨハネ・パウロ2世の来崎時の長崎市長でカトリック信徒でもあった故島等氏は、キリスト教が偶像崇拝を禁止していることなどを根拠に、法王が平和公園を訪問しなかった原因は祈念像にあるとの見方を示して

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  • 九大で原爆児童文学研究 山伏姿で祈る宝満山登山 イタリア人 ロベルタ・ティベリさん | 西日本新聞me

    十数人の山伏の中に1人、細身の外国人女性が交じっていた。福岡県の宝満山(829メートル)は古来、修験道が盛んで「祈りの山」とも呼ばれる。女性は山頂に向かう間、ほこらなどがあるたびに手を合わせていた。何を感じ、どこに心を寄せたのだろう。 宝満山の歴史に関心のある僧侶や研究者などでつくる「宝満山修験会」が毎年5月、一般登山者とともに山の神に祈りながら山を巡る「峰入り」がある。僧侶たちと同様に山伏姿のロベルタ・ティベリさん(41)は今年、イタリアから4年ぶりに参加した。 宝満山登山は6回目になる。出合いは九州大の大学院生時代。最初に住んだ福岡市南区に、修験会に加わる藤野賢隆(けんりゅう)さん(71)が住職の行院があった。満開のサクラに誘われて立ち寄った行院で、宝満山の峰入りがあることを知り、興味を持った。 ベネチア大では日語専攻。「山伏の格好をして登りたい」と願い出ると「最低でもお経が唱え

    九大で原爆児童文学研究 山伏姿で祈る宝満山登山 イタリア人 ロベルタ・ティベリさん | 西日本新聞me
  • 慰安婦問題 知るために 南野森氏 | 西日本新聞me

    ◆記録映画「主戦場」論考 南京大虐殺や七三一部隊、沖縄戦の集団自決など、満州事変から太平洋戦争に至るわが国の戦史には、われわれが忘れてしまいたくなるような、不都合な真実がいくつもある。慰安婦もその一つである。 記録映画「主戦場」(ミキ・デザキ監督)は、慰安婦を巡る論争の当事者たちへのインタビューを骨格にして作られた、なかなかの問題作である。 1990年代以降、戦時に日軍の関与のもとで慰安所に集められ兵士に性的な奉仕を強いられた女性たち、慰安婦の存在が広く知られるようになった。女性たちの国籍は韓国中国、フィリピン、ミャンマー、オランダなど多岐にわたるが、特に激しい論争になっているのは、韓国人慰安婦についてであろう。 彼女らは日政府や軍により「強制連行」されたのか、「20万人」もいたのか、「性奴隷」だったのか。作品はこうした点を巡り、極端な否定的主張を繰り返す右派論壇、「歴史修正主義」

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  • 九大箱崎キャンパス火災 元院生の男性 放火し自殺か 身元判明、福岡東署|【西日本新聞】

    福岡市東区箱崎6丁目の九州大箱崎キャンパスで7日朝に研究室を焼いた火災で、福岡東署は15日、焼け跡から見つかった遺体は研究室に出入りしていた同区の職業不詳の男性(46)と発表した。署によると、死因はやけどによる火傷死。男性が放火、自殺したとみて調べている。 署は、現住建造物放火か、非現住建造物放火の疑いで、男性を容疑者死亡のまま書類送検することも視野に入れている。 男性は九大法学部の卒業生。署によると、研究室の内側からテープで目張りがされた上、遺体の近くに灯油用のポリタンクやライターがあった。自宅からは、9月上旬にポリタンクを購入した際のレシートも見つかったという。 九大によると、男性は大学院に進学し、2010年の退学後も研究室を使用。大学院は、9月末に同市西区の伊都キャンパスへ移転を完了する予定で、男性に再三退去を求めていた。 ◇      ◇ ■困窮、研究の場も無く 「経済破綻に直面」

    九大箱崎キャンパス火災 元院生の男性 放火し自殺か 身元判明、福岡東署|【西日本新聞】
  • 東京五輪が待ち遠しくない|【西日本新聞】

    われながら気弱な書き出しだが、今回のコラムは大多数の読者から賛同を得ようなどと大それたことは考えていない。10人に1人ぐらいの読者の共感をいただければ幸いである。 東京五輪の開催まで2年に迫った。競技会場が予定される各地で「あと2年」のイベントが開かれ、テレビもしきりに「待ち遠しいですね」と呼び掛ける。 私はといえば、全然待ち遠しくない(個人の感想です)。 ◇    ◇ 猛暑の日列島とあって、同じ季節に番を迎える東京五輪のコンディションを憂慮する声が上がっている。何しろ今年は「命に関わる危険な暑さ」の日々が続く。同程度の暑さになれば、屋外で行う競技の選手の健康が心配になる。 ただ、私が東京五輪で懸念するのは、「暑さ」よりも「熱さ」の方だ。国民こぞって五輪を盛り上げましょう、という「熱さ」。開催期間前後、社会が五輪一色になる「熱さ」である。 先のサッカーワールドカップ(W杯)日本代表初戦

    東京五輪が待ち遠しくない|【西日本新聞】
  • 「『ばか野郎』と叱りたい」IT講師刺殺の容疑者父 仕事辞め途切れた会話…苦しい胸中語る|【西日本新聞】

    容疑者の自宅アパートを家宅捜索した福岡県警の捜査員=27日午後8時すぎ、福岡市東区(写真の一部を加工しています)写真を見る 「真面目で優しい子だったはずなのに…。いまだに信じられない」。福岡市中央区大名2丁目の創業支援施設で、IT関連セミナー講師で東京都の会社員岡顕一郎さん(41)が刺殺された事件で、殺人容疑などで逮捕された同市東区、無職松英光容疑者(42)の父親(68)が27日、熊県天草市の自宅で西日新聞の取材に応じ、苦しい胸中を語った。 「息子さんを留置しました。容疑は殺人です」。事件発生の翌日、福岡県警からの連絡で息子の逮捕を知った。言われるがまま着替えを持って留置先の福岡中央署に向かった。「いきなり殺人と言われ、頭が真っ白になった」 松容疑者は高校まで天草市の実家で過ごし、九州大学に進学、福岡市内で1人暮らしを始めた。真面目で読書好き。中学時代から成績は良く、当時から

    「『ばか野郎』と叱りたい」IT講師刺殺の容疑者父 仕事辞め途切れた会話…苦しい胸中語る|【西日本新聞】
  • 今から5年前 | 西日本新聞me

    今から5年前。東京で政治取材を担当していたある夜のことだ。酔って帰宅した安倍晋三政権の政府高官が番記者たちに、こうつぶやいた。「極端なことを言うと、われわれは選挙で『戦争したっていい』と信任されたわけだからね。安全保障の問題とか、時の政権にある程度任せてもらわないと前に進めない」 当時、安全保障に関する機密を漏らした公務員などに厳罰を科す特定秘密保護法案が国会に提出され、世論の反発が高まっていた。彼が口にしたいら立ちに、「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」(為政者は人民を従わせるだけで、その理由を説明する必要はない)という政権中枢の音を垣間見た気がした。 防衛省による陸上自衛隊の日報隠し、財務省の決裁文書改ざん、首相秘書官の面会記録否定…。あの夜の懸念は深まる一方だ。憲法が保障する国民の「知る権利」に応えるため、「知らせる義務」を果たしていきたい。 (坂信博) =2018/05/0

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