京都市山科区で栽培されている京野菜「京山科なす」を原料に使ったビールを、同区の山科三条街道商店会が商品化した。地域のゆるキャラ「もてなすくん」をラベルにあしらい、龍野英次会長(60)は「山科の夏の風物詩にしたい」と話す。 地域振興ともてなすくんのPRのため昨年5月ごろに計画し、大津市でビール製造を手掛ける「近江麦酒」に製造を依頼。昨秋、試作品を味わった約300人にアンケートし、「おいしい」「大変おいしい」との回答が約8割と好評だったことを受け、商品化した。 麦芽やホップとともにナスを煮込んで仕込み、全体的に紫色がかっているのが特徴。龍野会長や近江麦酒の山下友大代表(47)によると、口に含むとナスの香りやうま味を感じられるという。試作品とはホップの配合や酵母の種類を変え、フルーティーさを増した。 330ミリリットル瓶で350本作り、商店会の酒店2カ所で販売しているほか、飲食店でも提供している